【衝撃事実】そのダイエット、心が壊れます。9000人調査で判明した「うつになる痩せ方」と「幸せになる痩せ方」

健康的な減量と不健康な減量がメンタルヘルスに与える影響を比較したイラスト。野菜や運動で明るく元気な人物と、ダイエット薬や過度な制限で落ち込む人物を対比して描いている。

結論「無理な食事制限やダイエット薬はうつのリスクを最大2.6倍に高めるが、運動や野菜摂取による減量は逆にメンタルを健康にする。」

この記事はこんな方におすすめ

✅ 最近、ダイエットを始めてからイライラや落ち込みが増えた気がする方
✅「手っ取り早く痩せたい」と食事を抜いたり、サプリに頼りがちな方
✅ 痩せたいけれど、メンタルヘルスも大事にしたい健康志向の方
✅ エビデンスに基づいた「正しいダイエット法」を知りたい方

時間のない方・結論だけサクッと知りたい方へ

🔴 疑問:「どんな方法で痩せるか」によって、気分の落ち込み(うつ症状)のリスクは変わるのか?

🟡 結果:変わります。運動や野菜中心の「健康的な減量」はうつリスクを約20〜40%低下させましたが、食事抜き・下剤・嘔吐などの「不健康な減量」はうつリスクを約70%〜260%も増加させました。

🟢 教訓: メンタルを守りながら痩せるには「絶食」や「薬」はNG。「運動」と「質の高い食事(野菜・果物)」への切り替えが最短ルートです。

🔵 対象: アメリカの20〜79歳の男女、約9,334人を対象とした大規模な国勢調査データ(NHANES)。生物学的な反応(栄養不足と脳の関係など)は日本人にも十分応用可能です。

※本記事内の画像は主にChat GPTおよびGeminiを用いて、すべてAIで生成しております。
すべてイメージ画像であり、本文の内容を正確に表したものではありません。
あらかじめご了承ください。

はじめに

皆さん、こんにちは!

「ダイエット中って、なんだかイライラするし、気分が落ち込むなぁ……」 

そんなふうに感じたことはありませんか?

糖質を抜いたり、食事を我慢したり。体重計の数字は減っても、なんだか毎日が楽しくない。

それはもしかすると、あなたの性格のせいではなく、選んでいる「手段」が脳にダメージを与えているからかもしれません。

わたし自身、ダイエット中に体重が落ちても、一日中不機嫌になっていた経験があります。

お腹が空いてるせいだと思ってましたが、どうやら違うようです。

本日ご紹介するのは、そんなダイエット中の気分の不調に科学的な答えを出してくれる研究です。

掲載誌は精神医学の名門『Journal of Affective Disorders』。

今回は、約9000人のデータから導き出された「心が壊れないダイエットの真実」を一緒に読み解いていきましょう。

自己紹介

こんにちは! 某県の大規模病院で外科医として約20年の経験を持つ「医学論文ハンター・Dr.礼次郎」です。

海外の権威ある医学雑誌に掲載された論文を一編ずつ読み解いた、

生の一次情報をもとに、医学に詳しくない方にもわかりやすく解説しています。

日々、皆さんに信頼できる医療情報をお届けします!

信頼できる医学情報を発信する外科医・Dr.礼次郎が指を指すイラスト

※本記事は、PubMed掲載の査読付き論文をもとに、現役医師が一次情報をわかりやすく解説しています。
以下に出典を明示し、信頼性の高い医療情報をお届けします。

今回読んだ論文

“”Weight loss methods and risk of depression: Evidence from the NHANES 2005-2018 cohort””

(体重減少法とうつのリスク:NHANES 2005-2018コホートからの証拠)

Huijie Xu, Zheng Zhang, Yuanyuan Wang, et al.

J Affect Disord. 2025 Jul 1:380:756-766. doi: 10.1016/j.jad.2025.03.199. Epub 2025 Apr 2.

PMID: 40185413 DOI: 10.1016/j.jad.2025.03.199

掲載雑誌:Journal of Affective Disorders【オランダ IF 5.42(2023)】 2025年より

研究の要旨(Abstract)

研究目的

様々な「体重減少のための行動(ダイエット法)」が、うつ症状のリスクとどのように関連しているかを明らかにすることです。

研究方法

アメリカの大規模健康調査(NHANES 2005-2018)に参加した20〜79歳の9,334人のデータを解析。

17種類のダイエット法を「保護的(健康的)」と「有害(不健康的)」に分類し、うつ症状スコアとの関連を調べました。

研究結果

低カロリー食への切り替えや運動などの「保護的方法」はうつ症状のリスクを低下させました。

一方で、食事抜き、ダイエット薬、嘔吐などの「有害な方法」はリスクを大幅に増加させました。

結論

ダイエット法がメンタルヘルスに与える影響は甚大です。

心身の健康を守るためには、安易な近道を選ばず、運動やカロリーコントロールなどの安全な方法を推奨すべきです。

考察

極端な食事制限による栄養不足や、薬の副作用、ストレスホルモンの増加などが、脳内の神経伝達物質に悪影響を与え、うつを引き起こしている可能性があります。

研究の目的

世の中には「〇〇ダイエット」といった流行が溢れていますが、多くの人は「体重が減るか」だけに注目しがちです。

しかし、「その痩せ方が、心(メンタル)にどう影響するか」まで踏み込んだ議論は意外と少ないのが現状です。

これまでの研究でも、肥満とうつの関係は指摘されていましたが、「どのような痩せ方を選べばうつになりにくいのか、あるいはなりやすいのか」についての詳細なエビデンスについては議論が分かれていました。

そこでこの研究は、「健康的な痩せ方と不健康な痩せ方を明確に区別し、それぞれがうつ症状のリスクをどう変化させるのか?」という疑問を解決するために行われました。

研究の対象者と背景

この研究が分析したのは、アメリカの国民健康栄養調査(NHANES)という非常に信頼性の高いデータセットです。

対象者数 

9,334人(妊婦を除く)

年齢 

20歳〜79歳(中央値47歳)

性別 

女性約61%、男性約39%

体型 

BMIの中央値は28.84(アメリカ基準では過体重、日本基準では肥満に相当)

アメリカは日本よりも肥満率が高い国ですが、「栄養不足や急激なストレスが脳に与える影響」という生物学的なメカニズムは人間共通です。

そのため、この結果は日本人の私たちにとっても非常に重要な教訓となります。

研究の手法と分析の概要

研究チームは、参加者に「過去1年間に体重を減らそうとしましたか?」と質問し、YESと答えた人を対象に分析を行いました。

ダイエット法の分類

参加者が行ったダイエット法を以下の2つに大別しました。

保護的方法(Protective) 

カロリーの低い食品への切り替え、運動、野菜・果物の摂取など。

有害な方法(Harmful) 

食事抜き、ダイエット薬(処方薬・市販薬)、下剤の使用、嘔吐、液体ダイエットなど。

うつの評価

PHQ-9という世界的に使われているうつ病スクリーニング尺度を使用し、スコアが10点以上の場合を「うつ症状あり」と判定しました。

分析の信頼性を高める工夫

単に比較するだけでなく、年齢、性別、人種、貧困度、結婚状況、喫煙・飲酒、持病(糖尿病など)といった「うつに影響を与えそうな他の要因」の影響を統計的に取り除いた上で(多変量ロジスティック回帰分析)、純粋なダイエット法の影響を算出しています。

【補足:各種用語】

オッズ比(OR: 

「ある事象が起こりやすくなる倍率」のこと。
今回は「1.0」を基準として、1より大きければうつリスクが増加、1より小さければうつリスクが減少することを意味します。

BMI(Body Mass Index) 

肥満度を表す指数。体重(kg) ÷ 身長(m) ÷ 身長(m)で算出します。
日本では25以上が肥満ですが、アメリカでは30以上を肥満と扱うことが多いです。

NHANES

アメリカ疾病予防管理センター(CDC)が行っている、アメリカ人の食事と健康に関する大規模な調査。
医学研究のゴールドスタンダード的なデータの一つです。

研究結果

さて、ここからが今回のハイライトです。Dr.礼次郎として、特に注目すべき結果を厳選して解説します。

「王道ダイエット」は心も救う!

まず朗報です。昔ながらの「王道」なダイエット法を実践していた人たちは、うつ症状のリスクが明らかに低いことがわかりました。

運動をした人 

うつリスクが 約39%低下(OR = 0.61)

野菜・果物を多く食べた人 

うつリスクが 約22%低下(OR = 0.78)

低カロリー食へ切り替えた人 

うつリスクが 約20%低下(OR = 0.80)

これらは統計的にも有意(偶然ではない)な結果でした。

「運動するとスッキリする」というのは、単なる気分の問題ではなく、医学的にも証明された事実なのです。

「近道」を選んだ代償はあまりに大きい

一方で、楽をして痩せようとしたり、過激な方法を選んだりした人たちの結果は衝撃的です。

【危険なダイエット法とうつリスクの増加率】

ダイエット方法うつリスクの変化(オッズ比)評価
下剤の使用・嘔吐約2.6倍に増加 (OR 2.61)🔴 超危険
処方ダイエット薬約1.9倍に増加 (OR 1.90)🔴 危険
市販サプリメント約1.9倍に増加 (OR 1.89)🔴 危険
食事を抜く約1.7倍に増加 (OR 1.71)🟡 注意
液体ダイエット約1.5倍に増加 (OR 1.50)🟡 注意

特に「下剤や嘔吐」のリスクの高さは異常値です。

また、手軽に思える「食事を抜く(欠食)」だけでも、うつリスクが7割増しになる点は見逃せません。

さらに恐ろしいことに、これらの「有害な方法」を3つ以上組み合わせて行っている人は、うつリスクが2.72倍にも跳ね上がりました。

変化がなかった、あるいは影響が小さかったもの(陰性所見)

興味深いことに、以下の方法は、今回の統計モデルではうつ症状との間に「統計的に明確な関連(有意差)」が見られませんでした。

• 脂質を減らす(Ate less fat)
• 炭水化物を減らす(Ate fewer carbohydrates)
• 砂糖やお菓子を減らす• 特定のダイエットプログラムへの参加

これらは、「うつを減らしはしないが、極端に増やしもしない」方法と言えるかもしれません。

ただし、極端な糖質制限などが含まれる場合は注意が必要です。

研究の結論

研究チームは、

「ダイエットの方法がメンタルに与える影響は極めて大きい」と結論づけています。

つまり、単に体重が減ったという「結果」だけを求めるのではなく、心身を壊さない安全な「プロセス(方法)」を選ぶことを最優先にすべきだということです。

礼次郎の考察とまとめ

論文著者らの考察

著者らは、なぜこれほど結果に差が出たのかについて、以下のようなメカニズムを推測しています。

栄養脳相関 

極端な食事制限は、脳内のセロトニンやドーパミンといった「幸せホルモン」の材料不足を招く。

ストレス反応 

慢性的な空腹は体にストレスを与え、コルチゾールというホルモンを分泌させ、これが不安やうつを悪化させる。

薬の副作用 

ダイエット薬の中には中枢神経系に作用するものがあり、副作用として気分の変動を引き起こすものがある。

負のサイクル 

感情調節がうまくいかない人が、手っ取り早い過激なダイエットに走りやすく、それがさらにうつを悪化させるという悪循環(双方向の関係)の可能性。

日常生活へのアドバイス

この論文の結果を、明日からの私たちの生活にどう活かすか。

「食事抜き」は絶対にやめる

 朝食を抜いたり、夕食を完全に抜いたりするのはメンタルへのダメージが大きすぎます。

量は減らしても、回数は減らさないようにしましょう。

野菜と果物を「サプリ代わり」にする 

ダイエットサプリにお金を使うなら、その分で質の良いフルーツやサラダを買いましょう。

それが最強のメンタルケアになります。

「運動」をダイエットの主役に据える 

食事制限だけで痩せようとせず、ウォーキングでもいいので体を動かしましょう。

運動は天然の抗うつ剤です。

短期間での劇的変化を求めない 

我々日本人は真面目なので、目標を立てると無理をしがちです。

「1ヶ月で5kg」のような無理な目標は、下剤や嘔吐などの危険な行為への入り口です。

「急がば回れ」ということわざは、ダイエットのためにあったのかもしれませんね。

心まで痩せ細ってしまっては、せっかく手に入れたスリムな体も楽しめませんから。自分を大切に、ゆっくりいきましょう。

心と体はつながっているからこそ、自分を痛めつける「引き算」のダイエットではなく、良いものを体に与える「足し算」のダイエットを選んでください。

締めのひとこと

「そのダイエット、あなたの心まで削っていませんか?」

以上、最後まで読んでいただきありがとうございました!

もし本記事が参考になったら、他の記事もぜひのぞいてみてください。

これからも皆さまの知的好奇心を満足させられる情報をお届けできるよう努力していきます。

本ブログでは、Pubmed医中誌Clinical Keyヒポクラm3日経メディカルケアネットなどの信頼性ある医療情報サイトを参考に、論文の検索・選定を行っています。
記事の内容は、筆者自身が論文を読み解き、わかりやすく要約・執筆しています。

画像は主にChat GPT・Geminiを使用しAIで作成しております。

あくまでも、すべてイメージ画像です。

本文の内容を正確に表した画像ではありませんのでご注意ください。

免責事項

本記事でご紹介した内容は、あくまで特定の査読済み医学論文の科学的知見を解説することのみを目的としており、筆者(Dr.礼次郎)個人の、診療上の推奨や個人的な意見ではありません。

特定の治療方法、治療薬、生活スタイル、食品などを批判する意図や、推奨する意図は一切ございません。

本記事は、医師による診断や個別の医療アドバイスに代わるものではありません。

実際の治療方針や服薬については、必ず主治医にご相談ください。

読者の皆様は、記事の内容をご自身の責任において吟味し、適切に判断してご利用ください。

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