【若者も危険】超加工食品を10%増やすだけで糖尿病リスクが2.5倍に?最新研究が警告する「血糖値」の真実

超加工食品(ハンバーガー、ポテト、ドーナツ、炭酸飲料)と、高血糖による血管内の異常を象徴的に描いたレトロ風イラスト

結論「若い頃に「超加工食品」を食べる量が増えると、体重が変わらなくても「血糖値の調節機能」が壊れ、糖尿病予備軍になるリスクが激増することが判明しました。」

この記事はこんな方におすすめ

✅最近、コンビニ弁当やスナック菓子、ジュースばかり口にしている方
✅「まだ若いし、太ってないから糖尿病なんて関係ない」と思っている方
✅昔少し太っていたけれど、今はなんとか体型を維持している方
✅「超加工食品」という言葉は聞くけど、具体的に何が怖いのか知りたい方

時間のない方・結論だけサクッと知りたい方へ

🔴疑問:「若いうちなら、多少ジャンクフードや加工食品を食べ過ぎても、代謝が良いから病気にはならないでしょ?」と思っていませんか?

🟡結果: 20代前後の若者を4年間追跡した結果、食事に占める超加工食品の割合が10%増えるだけで、「前糖尿病(糖尿病予備軍)」になるリスクが約1.5倍、食後の血糖値が下がらない「耐糖能異常」のリスクは約2.6倍に跳ね上がることが分かりました。

🟢教訓: たとえ体重が急激に増えていなくても、体の内側(インスリンの効き目)は確実にダメージを受けています。袋入りの菓子パンや清涼飲料水を、加工されていない食品(果物やナッツなど)に置き換えることから始めましょう。

🔵対象: アメリカの、過去に過体重や肥満の経験がある17歳〜22歳の若年成人85名を対象とした研究です(※日本人も食生活の欧米化が進んでいるため、他人事ではありません)。

※本記事内の画像は主にChat GPTおよびGeminiを用いて、すべてAIで生成しております。
すべてイメージ画像であり、本文の内容を正確に表したものではありません。
あらかじめご了承ください。

はじめに

皆さん、こんにちは!

皆さんは、「忙しいから食事は手軽な加工食品で済ませよう」

「喉が渇いたから甘いジュースを一気飲み!」

といった生活が、将来の自分の体にどう響くか考えたことはありますか?

「今は健康診断でも問題ないし、自分にはまだ関係ない話だ」と思っている方も多いかもしれませんね。

しかし、体の中で起こっている変化は、目に見える形になるずっと前から静かに始まっています。 本日ご紹介するのは、そんな「若者の食事と将来の糖尿病リスク」について、警鐘を鳴らす非常に重要な研究です。

今回取り上げるのは、イギリスの『Nutrition & Metabolism』という栄養学の専門誌に掲載された最新の知見です。

若いうちの食習慣が、知らず知らずのうちに体をどう変えてしまうのか。その真実を一緒に読み解いていきましょう。

noteで簡略版も公開しています↓↓↓

超加工食品10%増で糖尿病リスク2.5倍!若者への警告|Dr.礼次郎
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自己紹介

こんにちは! 某県の大規模病院で外科医として約20年の経験を持つ「医学論文ハンター・Dr.礼次郎」です。

海外の権威ある医学雑誌に掲載された論文を一編ずつ読み解いた、

生の一次情報をもとに、医学に詳しくない方にもわかりやすく解説しています。

日々、皆さんに信頼できる医療情報をお届けします!

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※本記事は、PubMed掲載の査読付き論文をもとに、現役医師が一次情報をわかりやすく解説しています。
以下に出典を明示し、信頼性の高い医療情報をお届けします。

今回読んだ論文

“”Ultra-processed food intake is associated with altered glucose homeostasis in young adults with a history of overweight or obesity: a longitudinal study””

(過体重または肥満の既往がある若年成人における、超加工食品の摂取とグルコース恒常性(血糖値を一定に保つ機能)の変化との関連:縦断的研究)

Yiping Li, Elizabeth Costello, Sarah Rock, et al.

Nutr Metab (Lond). 2025 Nov 10;22(1):135. doi: 10.1186/s12986-025-01036-6.

PMID: 41214830 DOI: 10.1186/s12986-025-01036-6

掲載雑誌:Nutrition & Metabolism【イギリス IF 4.35(2024)】 2025年より

研究の要旨(Abstract)

研究目的

若年成人において、超加工食品(UPF)を食べる量の変化が、将来の糖尿病リスクや肥満にどう影響するかを調べること。

研究方法

17〜22歳の若者85人を対象に、4年間の追跡調査を実施。

食事内容の聞き取りと、詳細な血液検査(ブドウ糖負荷試験)を行いました。

研究結果

超加工食品の摂取割合が増えると、前糖尿病や耐糖能異常のリスクが有意に上昇し、インスリン抵抗性(インスリンの効きにくさ)も悪化しました。

結論

超加工食品の摂取制限は、若年成人における2型糖尿病予防のための重要な戦略になり得ます。

考察

超加工食品に含まれる糖質や脂質がインスリンを出す細胞を疲れさせ、機能不全を引き起こしている可能性があります。

研究の目的

この研究が明らかにしたかったのは、「若い頃の超加工食品の摂取増加が、具体的にどうやって糖尿病への階段を登らせるのか?」という点です。

これまで、中高年を対象とした研究では「加工食品が糖尿病リスクを上げる」ことはよく知られていました。

しかし、代謝が活発な「若年層」において、しかも単なる体重増加だけでなく、詳細な「血糖値の動き(グルコース恒常性)」にどう影響するかを縦断的(時間を追って)に調べた研究はほとんどありませんでした。

特に、過去に太り気味だった若者は将来のリスクが高いとされるため、この層にターゲットを絞り、「何を食べると血液データが悪化するのか」を突き止める必要があったのです。

研究の対象者と背景

この研究は、非常にユニークなターゲット層を設定しています。

対象者

アメリカの若年成人 85名

年齢

ベースライン(開始時)で17歳〜22歳

特徴

思春期に「過体重」または「肥満」の既往があるが、開始時点では糖尿病ではない人たち

追跡期間

約4年間

ここは重要な注意点ですが、対象者は「過去に太り気味だったアメリカの若者」です。

一般的にアメリカ人は日本人よりもインスリン分泌能力が高い傾向にありますが、それでもこれだけの悪影響が出ています。

日本人は欧米人に比べてインスリンを出す力が弱いため、同じような食生活をすれば、より少ない量や期間で糖尿病リスクが高まる可能性があり、この結果は決して対岸の火事ではありません。

研究の手法と分析の概要

研究チームは、単なるアンケート調査ではなく、非常に精度の高い医学的検査を用いています。

食事調査

24時間の食事内容を詳しく聞き取り、「NOVA分類」という基準を使って、食べたものを「超加工食品(UPF)」かそうでないかに分けました。

そして、食事全体(重量ベース)の何%がUPFかを計算しました。

ブドウ糖負荷試験(OGTT)

これがこの研究の信頼性を高めているポイントです。

単に空腹時の採血をするだけでなく、甘いサイダーのような検査用ドリンク(ブドウ糖)を飲んでもらい、その後の血糖値とインスリン値の変動を2時間にわたって測定しました。

これにより、隠れた糖尿病予備軍をあぶり出せます。

体組成測定

DEXA法という、骨密度や脂肪量を非常に正確に測れる装置を使って、体の変化も記録しました。

これらを4年前と4年後で比較し、統計的に解析しています。

【補足:各種用語】 超加工食品(UPF)とは?

本研究で使用された「NOVA分類」のグループ4に該当する食品です。

簡単に言うと、「工場のラインで作られ、家庭の台所にはない添加物や技術が使われている食品」を指します。

特徴

糖分、脂質、塩分が多く、タンパク質や繊維、ビタミンが少ない。
また、着色料、香料、乳化剤などの添加物が含まれています。

代表例

・清涼飲料水(炭酸飲料、甘いコーヒーなど)
・スナック菓子、ポテトチップス
・大量生産された袋入りのパン、菓子パン
・冷凍ピザ、ナゲット、ソーセージなどの加工肉
・インスタントラーメン、カップスープ

見分け方

原材料名を見て、「家庭にない名前(異性化糖、ショートニング、〇〇料、〇〇剤など)」が含まれていたら、それはUPFの可能性が高いです。

その他の用語

前糖尿病(プレ糖尿病)

完全に糖尿病とは診断されないまでも、血糖値が正常より高く、放置すると糖尿病になるリスクが高い状態。

耐糖能異常(IGT)

空腹時の血糖値は正常でも、食後の血糖値が下がりにくい状態。「隠れ糖尿病」の一種です。

インスリン抵抗性

血糖値を下げるホルモン「インスリン」は出ているのに、体がそれに反応しにくくなっている(効き目が悪い)状態。

研究結果

さて、ここからが今回のハイライトです。4年間の追跡で分かった衝撃的な事実をご紹介します。

超加工食品を増やすと「糖尿病予備軍」へ一直線

もっとも注目すべき発見はこれです。

4年間の間に、食事に占める超加工食品(UPF)の割合が増えれば増えるほど、血糖値のコントロールができなくなっていました。

具体的には、UPFの摂取割合が10ポイント増加すると:

• 前糖尿病(プレ糖尿病)になるオッズ比:1.51倍(51%上昇)

• 耐糖能異常(IGT)になるオッズ比:2.58倍(158%上昇!)

たった10%の変化です。

たとえば、今まで自炊していた昼食を「コンビニのパスタとジュース」に変えるだけで、容易に達してしまう量かもしれません。

それが、これほどのリスク上昇につながるのです。

インスリンの「効き」が悪くなっている

詳細な血液検査の結果、UPFを多くとるようになった人は、以下の数値が悪化していました。

2時間後インスリン値の上昇

糖を処理するために、すい臓が無理をして大量のインスリンを出さなければならない状態です。

松田インデックスの低下

これは「インスリン感受性(効き目の良さ)」を表す指標ですが、これが低下していました。つまり、インスリンが効きにくい体(インスリン抵抗性)になっていたのです。

意外な事実:体重はそこまで変わらなかった?(陰性所見)

一方で、興味深いことに、今回の統計モデルでは「超加工食品の変化」「BMIや体脂肪率の変化」との間に、統計的に有意な関連は見られませんでした。

もちろん数値としては増加傾向にありましたが、「明らかに太ったから糖尿病になった」というよりは、「見た目の太り具合の変化以上に、体の内側の代謝機能が先に壊れ始めている」と解釈するほうが自然かもしれません。

これは、「太ってないから大丈夫」と過信してジャンクフードを食べ続けることの危険性を示唆しています。

研究の結論

見た目は変わらなくても、体の中は蝕まれている

本研究の結論は、「若年成人における超加工食品の摂取増加は、体重変化とは独立して、糖尿病予備軍や耐糖能異常のリスクを有意に高める」ということです。

若いから代謝が良い、太っていないから大丈夫、という常識は、超加工食品の前では通用しない可能性があります。

特に、血糖値を下げる機能(インスリン感受性)への悪影響は顕著であり、将来の2型糖尿病を防ぐためには、今のうちからUPFを減らすことが極めて重要です。

礼次郎の考察とまとめ

論文著者らの考察

著者らは、この結果の背景には「超加工食品の栄養の質」が関係していると考えています。 UPFは一般的に、糖分、塩分、飽和脂肪酸が多く、タンパク質やビタミン、食物繊維が少ない傾向にあります。

これらの栄養素の偏り(特に添加された糖や脂肪)が、すい臓のβ細胞(インスリンを出す工場)に過度な負担をかけ、疲弊させてしまっているのではないか、と推測しています。

また、今回の研究は小規模(85人)であったため、肥満との関連が統計的に出にくかった可能性も認めていますが、それでも血糖値への悪影響がはっきり出たことは重要視しています。

日常生活へのアドバイス

この研究結果を、わたしたち日本人の生活にどう落とし込むか。

「飲み物」を変えるのが一番の近道 

UPFの代表格である甘い清涼飲料水は、血糖値を急激に上げます。

まずはこれを水やお茶に変えるだけで、UPF摂取比率を大きく下げられます。

成分表示の「カタカナ」をチェック 

コンビニで食品を買うとき、裏のラベルを見てください。

「/(スラッシュ)」の後ろに、家にはないようなカタカナの添加物がズラッと並んでいたら、それは超加工食品のサインです。

できるだけシンプルな原材料のものを選びましょう。

「置き換え」作戦 

おやつをスナック菓子から「素焼きナッツ」や「果物(NOVA分類グループ1)」に置き換えましょう。

菓子パンを「おにぎり(具はシンプルな鮭や梅)」にするのも有効です。

これだけで体への負担は激減します。

「太ってないから」を免罪符にしない 

今回の研究で一番怖いのはここです。

体重計の数字が変わっていなくても、すい臓は悲鳴を上げているかもしれません。

「体型維持=健康」ではないことを肝に銘じましょう。

若い頃の「食の選択」は、株への投資と同じです。

今は小さな差に見えても、複利のように膨らみ、40代、50代になったときに「健康資産」として莫大な差がつきます。

今日のランチの選択が、未来のあなたを守る盾になるんですよ。

締めのひとこと

「「若いから大丈夫」という過信が、一番のリスクファクターです。」

以上、最後まで読んでいただきありがとうございました!

もし本記事が参考になったら、他の記事もぜひのぞいてみてください。

これからも皆さまの知的好奇心を満足させられる情報をお届けできるよう努力していきます。

本ブログでは、Pubmed医中誌Clinical Keyヒポクラm3日経メディカルケアネットなどの信頼性ある医療情報サイトを参考に、論文の検索・選定を行っています。
記事の内容は、筆者自身が論文を読み解き、わかりやすく要約・執筆しています。

画像は主にChat GPT・Geminiを使用しAIで作成しております。

あくまでも、すべてイメージ画像です。

本文の内容を正確に表した画像ではありませんのでご注意ください。

免責事項

本記事でご紹介した内容は、あくまで特定の査読済み医学論文の科学的知見を解説することのみを目的としており、筆者(Dr.礼次郎)個人の、診療上の推奨や個人的な意見ではありません。

特定の治療方法、治療薬、生活スタイル、食品などを批判する意図や、推奨する意図は一切ございません。

本記事は、医師による診断や個別の医療アドバイスに代わるものではありません。

実際の治療方針や服薬については、必ず主治医にご相談ください。

読者の皆様は、記事の内容をご自身の責任において吟味し、適切に判断してご利用ください。

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