【高血圧と飲み物】コーヒー・紅茶・赤ワイン…寿命を延ばす「正解」はこれだ!最新18万人調査で判明

高血圧管理を象徴する血圧計と紅茶・赤ワイン・コーヒーを並べた健康イメージイラスト

結論「高血圧の方は「お茶と赤ワイン」を適量楽しみ、コーヒーは「飲みすぎ」に注意することで、死亡リスクや心血管病リスクを下げられる可能性があります。」

この記事はこんな方におすすめ

✅健康診断で「血圧が高め」と指摘され、日々の飲み物に悩んでいる方
✅コーヒーやお酒が大好きで、我慢せずに健康維持する方法を知りたい方
✅「カフェインは血圧に悪い?良い?」という矛盾する情報に混乱している方
✅科学的根拠(エビデンス)に基づいた、血管を守る生活習慣を取り入れたい方

時間のない方・結論だけサクッと知りたい方へ

🔴疑問:高血圧と診断された際、日常的に摂取するコーヒー、アルコール、お茶を控えるべきか?それぞれの飲料が死亡率や心血管疾患に与える影響を明確にしたい。

🟡結果:高血圧患者において、お茶(1日3〜4杯)と赤ワイン(週5杯程度以上)の摂取は、死亡率および心血管疾患リスクの低下と関連していた。一方、コーヒーは少量(1日1〜2杯)であればリスク低下と関連するが、多量摂取(1日6杯以上)は心血管リスクを有意に高めることが示された。

🟢教訓:普段の水を「お茶」に、ビールなどの他のお酒を「赤ワイン」に置き換えることは推奨される。コーヒーに関しては、水分補給目的での多量摂取は避け、嗜好品として1日1〜2杯程度に留めることが望ましい。

🔵対象:イギリスの大規模バイオバンク(UK Biobank)に参加した、高血圧を有する男女18万7,708人。日本人にも参考になる知見だが、人種による代謝能力の違いには留意が必要である。

※本記事内の画像は主にChat GPTおよびGeminiを用いて、すべてAIで生成しております。
すべてイメージ画像であり、本文の内容を正確に表したものではありません。
あらかじめご了承ください。

はじめに

皆さん、こんにちは!

健康診断などで「血圧が高めですね」と指摘されると、これからの食事や生活習慣について「あれもダメ、これもダメ」と制限されてしまうのではないかと、不安な気持ちになりませんか?

特に、日々の生活の彩りである「飲み物」については、どうしていいか迷うところです。

「毎朝の楽しみであるコーヒーは体に毒なの?」「晩酌のワインも禁止?」

……そんな具体的な疑問を抱きつつも、明確な答えが見つからないまま過ごしている方も多いのではないでしょうか。

実際、世の中には「コーヒーは健康に良い」という説もあれば、「カフェインは血圧を上げるから良くない」という説もあり、情報が錯綜していて何を信じればよいのか迷ってしまいますよね。

本日ご紹介するのは、イギリスの権威ある医学誌『Postgraduate Medical Journal』に掲載された、高血圧の方に特化した飲み物の大規模研究です。

今回は、コーヒー、お茶、赤ワインという身近な3大飲料が、高血圧患者さんの寿命や心臓病リスクにどう影響するのかを一緒に読み解いていきましょう。

noteで簡略版も公開しています↓↓↓

高血圧にはお茶と赤ワイン?18万人調査の衝撃結論|Dr.礼次郎
18万人規模の調査でこれまでの常識が覆りました。 お茶と赤ワインは「血管の強力な味方」であり、適切に摂取することで死亡リスクを最大19%も下げることが判明したのです。 こんにちは! 某県の大規模病院で外科医として約20年の経験を持つ「医学論...

自己紹介

こんにちは! 某県の大規模病院で外科医として約20年の経験を持つ「医学論文ハンター・Dr.礼次郎」です。

海外の権威ある医学雑誌に掲載された論文を一編ずつ読み解いた、

生の一次情報をもとに、医学に詳しくない方にもわかりやすく解説しています。

日々、皆さんに信頼できる医療情報をお届けします!

信頼できる医学情報を発信する外科医・Dr.礼次郎が指を指すイラスト

※本記事は、PubMed掲載の査読付き論文をもとに、現役医師が一次情報をわかりやすく解説しています。
以下に出典を明示し、信頼性の高い医療情報をお届けします。

今回読んだ論文

“”Is coffee, tea, and red wine consumption beneficial for individuals with hypertension?””

(高血圧患者にとってコーヒー、紅茶、赤ワインの摂取は有益か?)

Shuchen Zhang, Boyang Xiang, Xiangyu Su, et al.

Postgrad Med J. 2024 Jul 18;100(1186):603-610. doi: 10.1093/postmj/qgae039.

PMID: 38521977 OI: 10.1093/postmj/qgae039

掲載雑誌:Postgraduate Medical Journal【イギリス IF 2.02(2024)】 2024年より

研究の要旨(Abstract)

研究目的

高血圧患者において、お茶、コーヒー、赤ワインの摂取が、全死亡率および心血管疾患による死亡・発症リスクとどのように関連するかを調査すること。

研究方法

イギリスのバイオバンクに登録された高血圧患者約18万人を対象に、飲料の摂取量を調査し、平均約14年間にわたり健康状態を追跡した前向きコホート研究。

研究結果

お茶(1日3〜4杯)と赤ワインの摂取は死亡リスク低下と関連したが、コーヒーの多量摂取(1日6杯以上)は心血管リスクの上昇と関連していた。

結論

お茶と赤ワインは高血圧患者の健康的な食事の一部となり得るが、コーヒーについては、特に多量摂取において注意が必要である。

考察

お茶や赤ワインの健康効果は、単なる水分やアルコール成分ではなく、それらに含まれるポリフェノールなどの成分による可能性が示唆された。

研究の目的

これまでも「コーヒーやお茶は健康に良い」という研究は数多くありましたが、それは主に「一般の人」を対象としたものでした。

しかし、カフェインには一時的に血圧を上げる作用があるため、「すでに高血圧を持っている人」にとって、これらの飲み物が本当に安全なのか、あるいは害になるのかについては、明確な結論が出ておらず議論が続いていました。

そこでこの研究は、対象を「高血圧患者」のみに絞り、日常的な飲み物が長期的な生存率や心血管病(心筋梗塞や脳卒中など)のリスクにどう影響するかを明らかにすることを目的としました。

研究の対象者と背景

この研究の対象となったのは、世界的な医学データベース「UKバイオバンク」に参加している18万7,708人の高血圧患者です。

年齢

40歳〜69歳(研究開始時)

イギリス(イングランド、スコットランド、ウェールズ)

状態

自己申告や服薬歴、血圧測定値などから高血圧と判定された人々

この研究はイギリス人を対象としています。

イギリスで「Tea」といえば一般的に紅茶(ミルクティー含む)を指しますが、緑茶を好む日本人にとっても、お茶由来のポリフェノール効果という点では共通する部分が多いと考えられます。

ただし、日本人はアルコール代謝能力が低い人が多いため、ワインの結果に関しては自分の体質と相談しながら慎重に解釈する必要があります。

研究の手法と分析の概要

研究チームは、タッチパネル式の質問票を用いて、参加者のコーヒー、お茶、赤ワインの摂取量(1日何杯、週何杯など)を詳細に聴取しました。

その後、平均で13.8年という長期間にわたって追跡調査を行い、その間に発生した死亡や心血管疾患のデータを解析しました。

分析の信頼性を高める工夫

 単に「飲んだ量」と「病気」を比較するだけでなく、年齢、性別、喫煙、肥満度(BMI)、食事内容、運動習慣など、結果に影響を与えうる多数の要因(交絡因子)を統計的に調整しています。

さらに、「水をコーヒーやお茶に置き換えたらどうなるか?」という代替分析(Substitution analysis)を行うことで、その飲み物特有の効果を検証しています。

【補足:各種用語】

ハザード比(Hazard Ratio: HR) 

ある習慣を持つグループが、持たないグループに比べて、どれくらいリスクが高いか(または低いか)を示す数値です。
1より小さければ「リスクが低い(良い)」、1より大きければ「リスクが高い(悪い)」ことを意味します。

全死亡(All-cause mortality: ACM) 

死因を問わず、あらゆる原因による死亡のことです。
特定の病気だけでなく、全体的な健康への影響を見るための重要な指標です。

心血管疾患(CVD) 

心臓や血管に関連する病気の総称。
この研究では、冠動脈疾患(狭心症・心筋梗塞)や脳血管疾患(脳卒中など)を含みます。

研究結果

さて、ここからが本研究の核心部分です。数字を見ると、飲み物によって明暗が分かれる興味深い結果となりました。

お茶と赤ワインは「高血圧患者の強力な味方」

最もポジティブな結果が出たのは、お茶と赤ワインでした。

お茶(Tea)

1日3〜4杯飲む人は、ほとんど飲まない人に比べて、全死亡リスクが約12%低下しました(ハザード比 0.882)。

赤ワイン

週に8〜14杯(1日1〜2杯程度)飲む人は、全死亡リスクが約19%低下しました(ハザード比 0.812)。 

週5杯程度から顕著なリスク低下が見られましたが、週15杯以上飲んでもそれ以上の効果の上乗せはほぼありませんでした。

コーヒーは「少量なら良し、飲みすぎは危険」

コーヒーについては、量によって結果が異なりました。

少量(1日1〜2杯)

飲まない人に比べて死亡リスクがわずかに低下しました(ハザード比 0.943)。

多量(1日6杯以上)

ここが重要です。1日6杯以上飲むグループでは、心血管死や心血管疾患のリスクが有意に上昇しました。

飲み物おすすめの量(目安)リスクの変化(全死亡)注意点
お茶1日 3〜4杯約12% 低下水の代わりに積極的に選んでOK
赤ワイン週 8〜14杯約19% 低下適量でストップすることが鍵
コーヒー1日 1〜2杯約 6% 低下6杯以上のガブ飲みは心臓に悪影響

「水」の代わりに何を飲むべきか?

「ただの水を飲む代わりに、お茶やコーヒーに変えたらどうなるか?」というシミュレーション分析の結果も重要です。

水 ➔ お茶

全死亡リスクと心血管疾患リスクが有意に低下しました。

水 ➔ コーヒー

リスクを低下させる効果は見られませんでした。

むしろ心血管死のリスクがわずかに上がる傾向さえありました。

つまり、水分補給としてガブガブ飲むなら、コーヒーではなく「お茶」が圧倒的に推奨されるということです。

変化がなかった・悪影響がなかった点(陰性所見)

「お茶を1日5杯以上飲んだら悪いのか?」という点については、リスクが増加するという結果は出ませんでした(ただし、メリットも3〜4杯と変わりません)。

また、水をコーヒーに変えても「全死亡リスク」自体は統計的に有意な悪化はしませんでしたが、メリットもありませんでした。

研究の結論

「お茶と赤ワイン」は高血圧でも楽しんでよし!ただしコーヒーは嗜好品として控えめに。

本研究の結論は、「お茶と赤ワインは、高血圧患者の健康的な食事の一部として推奨できる」ポリフェノールなどの抗酸化成分によるものと考えられます。

一方でコーヒーは、少量は良くても「水の代わり」になるほどの健康効果はなく、多量に飲むとカフェインによる血圧上昇などのデメリットが表面化し、心血管系に負担をかける可能性があります。

礼次郎の考察とまとめ

論文著者らの考察

著者らは、お茶や赤ワインに含まれるポリフェノールが、血管のダメージを減らし、一酸化窒素(NO)を増やして血管を拡張させることで血圧や心臓に良い影響を与えているのではないかと考察しています。

一方、コーヒーにもポリフェノールは含まれますが、同時に含まれるカフェインが交感神経を刺激し、急激に血圧を上げる作用があるため、高血圧患者においてはメリットとデメリットが相殺、あるいは多量摂取でデメリットが上回ってしまうのではないかと推測しています。

日常生活へのアドバイス

この研究結果を、私たち日本人の生活にどう取り入れるか、具体的なアクションプランを提案します!

デスクワークの「とりあえずコーヒー」を見直す 

仕事中、無意識にコーヒーをおかわりしていませんか?

1〜2杯楽しんだら、3杯目からは緑茶や紅茶(無糖)に切り替えましょう。

それが血管を守ることに直結します。

晩酌の選び方を変える 

毎日ビールや焼酎を飲んでいるなら、週に数回は赤ワインに変えてみてはいかがでしょうか。

ポリフェノールの恩恵を受けられます。

ただし、日本人はお酒に弱い人も多いので、無理に飲む必要はありません。

「飲むならワイン」くらいの感覚で。

水やお湯の代わりに「お茶」を常備 

「喉が渇いたから水を飲む」のも良いですが、そこを「お茶」に置き換えるだけで健康効果がアップする可能性があります。

カフェインが気になる夜間以外は、積極的にお茶を選んでみてください。

「高血圧だからあれもダメ、これもダメ」と制限ばかりでは人生の楽しみが減ってしまいますよね。

この論文は、「選び方さえ間違えなければ、お茶の時間も晩酌も、むしろ健康に良いんだよ」と教えてくれる希望の光です。

明日からは、罪悪感ではなく「体にいいことをしている」という自信を持って、ティータイムを楽しみましょう!

締めのひとこと

「我慢するのではなく、「選んで飲む」ことが長生きへの近道です。」

以上、最後まで読んでいただきありがとうございました!

もし本記事が参考になったら、他の記事もぜひのぞいてみてください。

これからも皆さまの知的好奇心を満足させられる情報をお届けできるよう努力していきます。

本ブログでは、Pubmed医中誌Clinical Keyヒポクラm3日経メディカルケアネットなどの信頼性ある医療情報サイトを参考に、論文の検索・選定を行っています。
記事の内容は、筆者自身が論文を読み解き、わかりやすく要約・執筆しています。

画像は主にChat GPT・Geminiを使用しAIで作成しております。

あくまでも、すべてイメージ画像です。

本文の内容を正確に表した画像ではありませんのでご注意ください。

免責事項

本記事でご紹介した内容は、あくまで特定の査読済み医学論文の科学的知見を解説することのみを目的としており、筆者(Dr.礼次郎)個人の、診療上の推奨や個人的な意見ではありません。

特定の治療方法、治療薬、生活スタイル、食品などを批判する意図や、推奨する意図は一切ございません。

本記事は、医師による診断や個別の医療アドバイスに代わるものではありません。

実際の治療方針や服薬については、必ず主治医にご相談ください。

読者の皆様は、記事の内容をご自身の責任において吟味し、適切に判断してご利用ください。

記事内の画像やイラストは、AIを用いて内容をイメージ化したものであり、本文の内容を正確に表したものではありませんので、あらかじめご了承ください。

コメント

タイトルとURLをコピーしました