【衝撃】定年退職すると不健康になる?それとも…?5万人の追跡調査で判明した「意外な真実」

日当たりの良い公園で軽くジョギングを楽しむ健康的なシニア男女のイラスト。中高年の運動習慣と健康維持をイメージしたビジュアル。

結論「定年退職は「運動」と「食事」を劇的に改善させる健康の転換点だった!」

この記事はこんな方におすすめ

✅そろそろ定年が見えてきて、退職後の生活リズムが崩れないか心配な方
✅「仕事をやめるとボケる、不健康になる」という噂を信じている方
✅親が定年退職を迎え、家でゴロゴロしていないか心配なご家族
✅科学的根拠に基づいた、老後の健康戦略を知りたい方

時間のない方・結論だけサクッと知りたい方へ

🔴疑問:仕事を辞めて引退すると、暇を持て余して酒量が増えたり、運動不足になったりするイメージがありませんか?

🟡結果:ブラジルの5万人以上を対象とした調査で、退職後はむしろ「運動習慣」と「健康的な食事」が増えることが判明しました。特に男性は喫煙が減り、運動が大幅に増える傾向にあります。

🟢教訓:退職は「老いの始まり」ではなく「健康投資のチャンス」です。増えた自由時間を料理や運動に充てることで、現役時代より健康的になれます。

🔵対象:ブラジルの50歳〜80歳の男女54,741人。同じく急速な高齢化が進む日本にとっても、非常に参考になるデータです。

※本記事内の画像は主にChat GPTおよびGeminiを用いて、すべてAIで生成しております。
すべてイメージ画像であり、本文の内容を正確に表したものではありません。
あらかじめご了承ください。

はじめに

皆さん、こんにちは!

「定年退職したら、毎日やることがなくて朝からお酒を飲んでしまうんじゃないか…」

「急に老け込んでしまうのではないか…」

なんて、漠然とした不安を抱えていませんか?

長年勤め上げた仕事を離れるとき、生活のリズムが崩れてしまうのではないかと心配になるのは当然のことです。

社会とのつながりが希薄になり、健康を害してしまうイメージを持つ方も少なくありません。

しかし、それは本当に「退職」そのものが原因なのでしょうか?

むしろ、自由な時間が増えることは、私たちにとってプラスにはならないのでしょうか?

本日ご紹介するのは、そんな多くの人が抱く不安に対して、科学的な答えを提示してくれる2025年の最新研究です。

今回取り上げる論文が掲載された『PLoS One』は、アメリカを拠点とする世界的に有名な科学雑誌で、幅広い分野の質の高い研究が集まることで知られています。

今回は、高齢化が進むブラジルの大規模データを使って、「退職が私たちの生活習慣をどう変えるのか」を一緒に読み解いていきましょう。

noteで簡略版も公開しています↓↓↓

「定年で不健康」は嘘?5万人調査が暴く真実|Dr.礼次郎
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自己紹介

こんにちは! 某県の大規模病院で外科医として約20年の経験を持つ「医学論文ハンター・Dr.礼次郎」です。

海外の権威ある医学雑誌に掲載された論文を一編ずつ読み解いた、

生の一次情報をもとに、医学に詳しくない方にもわかりやすく解説しています。

日々、皆さんに信頼できる医療情報をお届けします!

信頼できる医学情報を発信する外科医・Dr.礼次郎が指を指すイラスト

※本記事は、PubMed掲載の査読付き論文をもとに、現役医師が一次情報をわかりやすく解説しています。
以下に出典を明示し、信頼性の高い医療情報をお届けします。

今回読んだ論文

“”The effect of retirement on health behaviours: Evidence from Brazil””

(定年退職が健康行動に及ぼす影響:ブラジルからのエビデンス)

Luan Vinicius Bernardelli, Wander Plassa, Michael Alexander Kortt, et al.

PLoS One. 2025 Dec 16;20(12):e0338539. doi: 10.1371/journal.pone.0338539. eCollection 2025.

PMID: 41401153 DOI: 10.1371/journal.pone.0338539

掲載雑誌:PLoS One【アメリカ IF 2.9(2024)】 2025年より

研究の要旨(Abstract)

研究目的 

平均寿命が延びる中、定年退職が人々の健康行動(酒、タバコ、運動、食事、睡眠薬)に良い影響を与えるのか、悪い影響を与えるのかを明らかにすること。

研究方法 

ブラジルの国立健康調査(2013年・2019年)のデータを用い、50〜80歳の54,741人を分析。
定年年齢(法定の受給開始年齢)を基準にした統計手法(操作変数法)で因果関係を推定した。

研究結果 

定年退職は、運動習慣の増加と健康的な食生活(野菜・果物摂取)の向上に強く関連していた。
また、喫煙率の低下とも関連が見られた。

結論 

定年退職は健康行動を改善させるポジティブな効果がある。
定年年齢の引き上げは、こうした健康改善の機会を奪い、公衆衛生上の負担を増やす可能性がある。

考察 

自由時間の増加が健康への投資(運動や自炊)に向いていると考えられる。
政策立案者は、長く働かせることの経済効果だけでなく、健康面への影響も考慮すべきである。

研究の目的

この研究が解決しようとしたのは、「退職は人を不健康にするのか、それとも健康にするのか?」という長年の論争です。

これまでの研究では、「仕事がなくなると運動不足になる」という報告もあれば、「ストレスが減って健康的になる」という報告もあり、結論が出ていませんでした。

特に、「健康状態が悪いから早期退職した」のか、「退職したから健康状態が変わったのか」という因果関係の逆転を見極めるのが難しかったのです。

この研究は、そこをクリアにして真実を突き止めることを目的としています。

研究の対象者と背景

この研究は、ブラジルの50歳から80歳の男女、合計54,741人という非常に大規模なデータを対象としています。

ブラジルは日本と同様に急速な高齢化が進んでおり、年金制度の改革(受給開始年齢の引き上げなど)が議論されている国です。

中所得国ではありますが、公的年金制度や国民皆保険制度がある点で、社会的背景には共通点が多くあります。

ただし、日本とは食文化や労働環境が異なるため、結果を解釈する際にはその点を考慮する必要があります。

研究の手法と分析の概要

研究チームは、2013年と2019年の大規模調査データを使用しました。

ここで使われたのが「操作変数法(IV法)」という高度な統計テクニックです。

単純に「退職者」と「現役」を比べると、「体調が悪いから早めにリタイアした人」が混ざってしまい、退職=不健康に見えてしまうバイアスがかかります。

そこで、ブラジルの法律で決まっている「年金受給開始年齢(男性65歳、女性60歳)」という、個人の健康状態とは無関係な「ルール上の区切り」を利用して分析しました。

これにより、「純粋に退職というイベントが健康行動にどう影響したか」という因果関係を信頼性高く抽出できるのです。

【補足:各種用語】

操作変数法(IV法) 

「AがBの原因だ」と言いたい時に、別の要因C(ここでは法律上の定年年齢)を使って、AとBの純粋な関係をあぶり出す手法です。医学や経済学で「原因と結果」を証明するためによく使われます。

有意(ゆうい) 

統計学的に「たまたま・偶然ではない」といえる確率が高いこと。通常、P<0.05(偶然である確率が5%未満)であれば「有意である(意味がある差だ)」と判断されます。

研究結果

今回の分析で明らかになった、読者の皆さんにぜひ知ってほしい「ポジティブな発見」は以下の通りです。

運動と食事が劇的に改善する!

最も注目すべき結果は、

退職後に「運動」と「食事」の質が明らかに向上した

ことです。 

統計モデル(IVプロビット分析)によると、退職は以下の行動変化と強く結びついていました。

運動習慣

推奨される運動(週150分以上)を行う確率が上昇(係数 β=0.393)

健康的な食事

野菜や果物を週4日以上食べる確率が上昇(係数 β=0.371)

つまり、仕事を辞めることで「動かなくなる」のではなく、

「自分のために運動する時間を作るようになる」

という素晴らしい傾向が見えたのです。

タバコはやめられる(特に男性)

退職は喫煙習慣の減少とも関連していました。

特に男性のデータを見ると、退職によって1日あたりの喫煙本数が約1.6本減少し、喫煙者である確率も下がる傾向が見られました。

仕事のストレスから解放されることで、タバコに頼る必要がなくなるのかもしれません。

お酒と睡眠薬についての「意外な」真実

アルコール 

「退職すると酒浸りになるのでは?」という心配がありましたが、分析の結果、飲酒量はむしろ減少する傾向にありました(ただし、統計的な確実性は運動や食事ほど強くありません)。

少なくとも「退職=アルコール依存」という図式は当てはまらないようです。

睡眠薬 

単純な比較では退職後に睡眠薬の使用が増えているように見えましたが、詳細な因果分析(IV法)を行うと、統計的に有意な増加は確認されませんでした。

つまり、「退職したから眠れなくなって薬が増えた」わけではなく、単に加齢に伴って薬を使う人が増えていただけの可能性が高いです。

研究の結論

定年退職は、健康的なライフスタイルへの扉を開く

これが、本研究の科学的な結論です。

退職によって得られる自由時間は、不摂生に使われるのではなく、運動や自炊といった「健康への再投資」に使われていることが示されました。

この結果は、「長く働くことが必ずしも健康に良いわけではない」という、現代の労働政策に対する重要なアンチテーゼを含んでいます。

礼次郎の考察とまとめ

論文著者らの考察

著者らは、退職後に健康行動が改善する理由として、「労働からの解放によるストレス軽減」と「時間の余裕(Discretionary time)」を挙げています。

仕事のストレスが減ることで、喫煙や深酒といった「ストレス解消のための不健康行動」が減り、時間ができることでジムに行ったり、新鮮な食材で料理したりする余裕が生まれるのです。

 一方で、著者らは「定年年齢を無理に引き上げる政策」に対して警鐘を鳴らしています。

もし人々がもっと長く働かされることになれば、こうした「退職による健康改善効果」が得られなくなり、結果として将来的な医療費の負担が増えるかもしれないからです。

日常生活へのアドバイス

さて、ここからは日本人の私たちが、明日からこの研究結果をどう活かすか、具体的なアドバイスをお伝えします。

「定年=隠居」ではなく「定年=健康合宿のスタート」と捉えよう 

仕事がなくなったらボケるのではなく、「今までできなかった運動や料理に没頭できる期間が来た!」とマインドセットを変えましょう。

データはあなたの味方です。

男性こそ、台所に立とう 

研究では、退職後に健康的な食事が増えることが示されました。

特に現役時代、外食やコンビニ弁当で済ませていた男性諸君。

退職後は自分で野菜を買って料理をする習慣をつけましょう。それが長生きの秘訣です。

「通勤」の代わりに「散歩」をルーティン化する 

退職で一番減るのは「通勤の運動量」です。

しかし、今回の研究対象者たちはそれを上回る運動をしていました。

毎朝の通勤時間の代わりに、30分のウォーキングをスケジュールに組み込みましょう。

忙しい現役時代には見えなかった「自分の体と向き合う時間」こそが、退職後に得られる最大の報酬なのかもしれません。

皆さんも、退職を恐れず、むしろ「自分の体をメンテナンスする最高の時間が手に入る」とワクワクして迎えてくださいね。

締めのひとこと

「仕事という「義務」を下ろしたその手で、健康という「自由」を掴み取りましょう!」

以上、最後まで読んでいただきありがとうございました!

もし本記事が参考になったら、他の記事もぜひのぞいてみてください。

これからも皆さまの知的好奇心を満足させられる情報をお届けできるよう努力していきます。

本ブログでは、Pubmed医中誌Clinical Keyヒポクラm3日経メディカルケアネットなどの信頼性ある医療情報サイトを参考に、論文の検索・選定を行っています。
記事の内容は、筆者自身が論文を読み解き、わかりやすく要約・執筆しています。

画像は主にChat GPT・Geminiを使用しAIで作成しております。

あくまでも、すべてイメージ画像です。

本文の内容を正確に表した画像ではありませんのでご注意ください。

免責事項

本記事でご紹介した内容は、あくまで特定の査読済み医学論文の科学的知見を解説することのみを目的としており、筆者(Dr.礼次郎)個人の、診療上の推奨や個人的な意見ではありません。

特定の治療方法、治療薬、生活スタイル、食品などを批判する意図や、推奨する意図は一切ございません。

本記事は、医師による診断や個別の医療アドバイスに代わるものではありません。

実際の治療方針や服薬については、必ず主治医にご相談ください。

読者の皆様は、記事の内容をご自身の責任において吟味し、適切に判断してご利用ください。

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