
結論「週にたった1回のチーズ習慣」が、あなたの脳を認知症のリスクから遠ざけてくれるかもしれません。」
この記事はこんな方におすすめ
✅最近、物忘れが増えてきたのではないかと不安を感じている方
✅認知症予防に役立つ「手軽な食事習慣」を知りたい方
✅乳製品、特にチーズを食べる習慣がある、あるいはこれから始めたい方
✅日本人を対象とした信頼できる研究データに基づいた情報を求めている方
時間のない方・結論だけサクッと知りたい方へ
🔴疑問:日々の食事でチーズを食べることは、本当に将来の認知症を防ぐ助けになるのでしょうか?
🟡結果:週1回以上チーズを食べる人は、食べない人に比べて、3年後の認知症発症リスクが24%低いことが判明しました。
🟢教訓:週に1回からでも良いので、チーズを食事に取り入れることは、脳の健康を維持するための賢い選択と言えそうです。
🔵対象:日本の39市区町村に住む65歳以上の男女約8,000人を対象とした大規模な調査であり、日本人の生活に直結する信頼性の高い結果です。

※本記事内の画像は主にChat GPTおよびGeminiを用いて、すべてAIで生成しております。
すべてイメージ画像であり、本文の内容を正確に表したものではありません。
あらかじめご了承ください。
はじめに
皆さん、こんにちは!
皆さんは「最近、人の名前がパッと出てこないな……」と感じることはありませんか?
実はわたしも、先日手術室でスタッフの名前を一瞬忘れてしまい、冷や汗をかいたことがあります(笑)。
認知症は決して他人事ではなく、高齢化が進む日本で私たちが向き合わなければならない大きな課題です。
本日ご紹介するのは、そんな切実な悩みに光を当ててくれる「チーズと認知症」に関する最新の研究です。
この論文は、スイスの栄養学専門誌『Nutrients』に掲載されたもので、日本人を対象にチーズのパワーを検証した非常に興味深い内容となっています。
今回は、この研究の内容を一緒に読み解いていきましょう。

noteで簡略版も公開しています↓↓↓

自己紹介
こんにちは! 某県の大規模病院で外科医として約20年の経験を持つ「医学論文ハンター・Dr.礼次郎」です。
海外の権威ある医学雑誌に掲載された論文を一編ずつ読み解いた、
生の「一次情報」をもとに、医学に詳しくない方にもわかりやすく解説しています。
日々、皆さんに信頼できる医療情報をお届けします!

※本記事は、PubMed掲載の査読付き論文をもとに、現役医師が一次情報をわかりやすく解説しています。
以下に出典を明示し、信頼性の高い医療情報をお届けします。
今回読んだ論文
“”Cheese Consumption and Incidence of Dementia in Community-Dwelling Older Japanese Adults: The JAGES 2019-2022 Cohort Study””
(チーズの摂取と地域在住の日本人高齢者における認知症発症:JAGES 2019–2022 コホート研究)
Seungwon Jeong, Takao Suzuki, Yusuke Inoue, et al.
Nutrients. 2025 Oct 25;17(21):3363. doi: 10.3390/nu17213363.
PMID: 41228436 DOI: 10.3390/nu17213363
掲載雑誌:Nutrients【スイス IF 4.19(2023)】 2025年より
研究の要旨(Abstract)
研究目的
週に1回以上のチーズ摂取が、日本人高齢者の認知症発症にどのような影響を与えるかを明らかにすることです。
研究方法
日本の高齢者約8,000人を対象に、チーズを食べる習慣と介護保険のデータから得られた認知症発症の関係を3年間追跡調査しました。
研究結果
チーズを週1回以上食べるグループは、食べないグループよりも認知症の発症が有意に少ないことが示されました。
結論
習慣的なチーズの摂取は、日本人高齢者の認知症リスクの軽減に寄与する可能性があると結論づけられました。
考察
チーズに含まれるビタミンK2や乳酸菌、特定のタンパク質が、脳の炎症を抑えるなどして保護的に働いている可能性が考えられます。
研究の目的
認知症は世界中で増え続けており、根本的な治療法が限られているからこそ「予防」が非常に重要です。
そこで注目されたのが、私たちの身近にある「チーズ」です。
これまでの研究でも、乳製品が認知機能に良いという報告はありましたが、結果にはバラつきがありました。
今回の研究チームは、「チーズを食べる習慣が、実際に認知症の発症を減らすのか?」という疑問を、日本人のリアルな生活データ(JAGES)を用いて検証しようとしたのです。
特にチーズ消費量が比較的少ない日本において、どの程度の効果があるのかを確かめることが重要なポイントでした。

研究の対象者と背景
この研究が優れている点は、対象者が非常に多く、私たちの生活に近い人々であることです。
対象者のプロフィール
人数
分析対象となったのは7,914人の日本人高齢者です。
年齢
65歳以上で、開始時点で介護認定を受けていない自立した方々です。
地域
日本の39の自治体に住む、いわゆる「普通」の生活を送っている地域住民です。

日本人への当てはまりやすさ
このデータは日本で行われた大規模調査(JAGES)に基づいているため、私たち日本人にとって極めて再現性の高い結果と言えます。
欧米人と日本人では体質や食生活が異なりますが、その違いを考慮した上で日本人の高齢者をターゲットにしているため、非常に信頼がおける知見です。
研究の手法と分析の概要
研究チームは、結果の信頼性を高めるために「プロペンシティ・スコア・マッチング(傾向スコア法)」という高度な統計手法を採用しました。
分析の信頼性を高める工夫
単に「チーズを食べる人」と「食べない人」を比べるだけでは、年齢や収入、健康状態の差が結果に影響してしまいます。
そこで、これら背景が似通った人同士をペアにして比較することで、「チーズの効果」を純粋に浮き彫りにする工夫がなされています。
2019年から2022年までの3年間、介護保険の公式な記録を追跡することで、主観に頼らない正確な発症データを収集しています。

【補足:各種用語】
プロペンシティ・スコア・マッチング
比較する2つのグループの背景条件(年齢や健康状態など)を統計的に揃える方法です。
ハザード比(HR)
ある期間内に特定のイベント(今回は認知症発症)が起こるリスクの比率です。1より小さいほどリスクが低いことを意味します。
研究結果
それでは、この研究が明らかにした驚きの発見を見ていきましょう。
チーズ摂取群で認知症リスクが24%低下!
統計分析の結果、週1回以上チーズを食べる人は、食べない人に比べて認知症になるリスクが24%も低いことが分かりました(ハザード比 0.76)。
具体的な数値(3年間の発症率)は以下の通りです。
| グループ | 認知症を発症した人の割合 |
| チーズを食べる人(週1回以上) | 3.4% |
| チーズを食べない人 | 4.5% |
この差は、1,000人あたりに換算すると約10.6人の発症を抑えられた計算になります。

食生活全体の影響を考慮しても効果あり
肉や魚、野菜・果物を食べる頻度など、全体的な食事のバランスを考慮に入れても、チーズの効果は依然として認められました。
また、チーズの種類としては「プロセスチーズ」を食べている人が最も多かった(82.7%)ことも、日本人らしい特徴です。

変化がなかった点(陰性所見)
今回の研究では、チーズを食べる「量」までは詳しく調査されていません。
そのため、「たくさん食べれば食べるほど良いのか」という点については、今後の研究を待つ必要がありますが、少なくとも「週1回以上」というわずかな頻度でもプラスの影響が見られたことは大きな希望です。
【補足:各種用語】
P値(P < 0.05)
結果が偶然に起こる確率です。今回はP=0.015または0.02であり、統計的に「偶然ではなく意味のある差」であることが示されています。
研究の結論
この研究の核心は、日本の高齢者において、週1回程度のチーズ摂取という非常に手軽な習慣が、将来の脳の健康を守る強力なサポーターになる可能性が高いことを証明した点にあります。
これは、単なる「健康に良さそう」というイメージを超えて、科学的な根拠に基づいた予防策の一つとしての価値を示しています。

礼次郎の考察とまとめ
論文著者らの考察
著者らは、チーズに含まれるビタミンK2や特定の成分が脳の炎症を抑えたり、腸内環境を整えたりすることで、間接的に脳を保護している可能性を指摘しています。
ただし、この研究だけでは「なぜ効くのか」というメカニズムの特定までは至っておらず、今後は遺伝的な要因なども含めたさらなる検証が必要だとしています。

日常生活へのアドバイス
研究結果から、皆さんが明日からできるアクションを提案します。
週に1回、チーズを食べる曜日」を決めてみる
まずは朝食のパンに乗せたり、おつまみにしたりすることから始めましょう。
種類にこだわらず、まずは手近なプロセスチーズから
今回の調査でもプロセスチーズが多く選ばれており、特殊な高級チーズである必要はありません。
他の健康習慣と組み合わせる
チーズだけに頼るのではなく、野菜や魚を摂るなどのバランスの良い食事、そして適度な運動を並行することが大切です。
適量を守る
チーズは塩分や脂質も含まれるため、食べ過ぎには注意しましょう。

予防に遅すぎることはありません。小さなチーズ一切れが、10年後のあなたとご家族の笑顔を守るきっかけになるかもしれません。
美味しく食べて脳を元気に保てるなんて、こんなに幸せなことはありませんよね。わたしも今日から冷蔵庫にチーズを常備しようと思います!
締めのひとこと
「日々の小さな食習慣の積み重ねが、健やかな未来を創る確かな一歩となります。」

以上、最後まで読んでいただきありがとうございました!
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これからも皆さまの知的好奇心を満足させられる情報をお届けできるよう努力していきます。
本ブログでは、Pubmed、医中誌、Clinical Key、ヒポクラ、m3、日経メディカル、ケアネットなどの信頼性ある医療情報サイトを参考に、論文の検索・選定を行っています。
記事の内容は、筆者自身が論文を読み解き、わかりやすく要約・執筆しています。
免責事項
本記事でご紹介した内容は、あくまで特定の査読済み医学論文の科学的知見を解説することのみを目的としており、筆者(Dr.礼次郎)個人の、診療上の推奨や個人的な意見ではありません。
特定の治療方法、治療薬、生活スタイル、食品などを批判する意図や、推奨する意図は一切ございません。
本記事は、医師による診断や個別の医療アドバイスに代わるものではありません。
実際の治療方針や服薬については、必ず主治医にご相談ください。
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