【意外な効果】ボトックスは見た目だけじゃない?幸福度が上がり不安が減るという最新研究

不安や抑うつからの回復を象徴する、穏やかな表情の40代女性のイラスト

結論「美容目的のボトックス注射が、しわを消すだけでなく、実は幸福度を高め、不安やうつ気分を改善するという驚きの研究結果が出ました。」

この記事はこんな方におすすめ

✅最近、鏡を見るたびに疲れた顔をしていると感じる方
✅美容医療に興味はあるけれど、見た目以外のメリットも知りたい方
✅なんとなく気分が晴れず、不安や落ち込みを感じやすい方
✅アンチエイジングとメンタルヘルスの両方をケアしたい方

時間のない方・結論だけサクッと知りたい方へ

🔴疑問:美容のために顔のシワを取るボトックス注射は、心(メンタル)にも良い影響を与えるのでしょうか?

🟡結果:ボトックス治療後、3ヶ月および6ヶ月時点で幸福度が有意に上昇し、抑うつと不安のレベルが大幅に減少しました。

🟢教訓:顔の筋肉(特に眉間のしわ)をリラックスさせることは、脳へのネガティブなフィードバックを断ち切り、気分を明るくする可能性があります。

🔵対象:ボスニア・ヘルツェゴビナの健康な成人30名(主に女性)を対象とした研究です。生理学的なメカニズムに関するものなので、日本人にも応用可能と考えられます。

※本記事内の画像は主にChat GPTおよびGeminiを用いて、すべてAIで生成しております。
すべてイメージ画像であり、本文の内容を正確に表したものではありません。
あらかじめご了承ください。

はじめに

皆さん、こんにちは!

皆さんは、ふと鏡を見たときに「なんだか不機嫌そうな顔をしているな」と感じたり、眉間に力が入ってしまっていることに気づくことはありませんか?

「顔がつくる気分」というのは意外と侮れないもので、しかめっ面をしていると、不思議と心まで窮屈になってしまうことがありますよね。

本日ご紹介するのは、そんな「顔の表情と心の関係」にメスを入れた、非常に興味深い研究です。

今回の論文は、ボスニア・ヘルツェゴビナの医学誌『Medicinski Glasnik』に掲載された2025年の最新論文で、美容目的のボトックスが心にどう効くのかを調査しています。

「美容医療は表面的なもの」と思われがちですが、実は心の内側までハッピーにしてくれるかもしれない。

そんな美容とメンタルの意外なつながりを一緒に読み解いていきましょう。

noteで簡略版も公開しています↓↓↓

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自己紹介

こんにちは! 某県の大規模病院で外科医として約20年の経験を持つ「医学論文ハンター・Dr.礼次郎」です。

海外の権威ある医学雑誌に掲載された論文を一編ずつ読み解いた、

生の一次情報をもとに、医学に詳しくない方にもわかりやすく解説しています。

日々、皆さんに信頼できる医療情報をお届けします!

信頼できる医学情報を発信する外科医・Dr.礼次郎が指を指すイラスト

※本記事は、PubMed掲載の査読付き論文をもとに、現役医師が一次情報をわかりやすく解説しています。
以下に出典を明示し、信頼性の高い医療情報をお届けします。

今回読んだ論文

“”Association of Botulinum toxin treatment due to aesthetic corrections in the face with the level of happiness, anxiety and depression””

(顔の美容修正におけるボツリヌス毒素治療と幸福度、不安、抑うつのレベルとの関連)

Omar Suljagić 1, Emir Tupković 2 3, Kenana Ljuca, et al.

Med Glas (Zenica). 2025 Aug 25;22(2):325-329. doi: 10.17392/1981-22-02.

PMID: 41082762 DOI: 10.17392/1981-22-02

掲載雑誌:Behavioral Sciences【ボスニア・ヘルツェゴビナ IF 1.14(2023)】 2025年より

研究の要旨(Abstract)

研究目的

美容目的で行う顔へのボトックス治療が、その人の幸福度、抑うつ、不安のレベルにどのような影響を与えるかを調査することです。

研究方法

健康な30名の参加者にボトックスを投与し、施術前、3ヶ月後、6ヶ月後の心理状態を質問票(OHQ, BDI, BAI)で評価しました。

研究結果

治療後3ヶ月および6ヶ月の時点で、幸福度は有意に上昇し、抑うつと不安のスコアは有意に減少しました。

結論

顔の美容目的のボトックス治療は、短期的には個人の心理状態(幸福感・不安・抑うつ)に良い影響を与えます。

考察

顔の筋肉の緊張を解くことで脳へのネガティブな信号が遮断され、感情の状態が改善する「顔面フィードバック仮説」が関係していると考えられます。

研究の目的

この研究が解決しようとした問いは、「見た目をきれいにするための医療行為が、心にもポジティブな副作用をもたらすのか?」という点です。

従来、ボトックスは斜視や筋肉の痙攣などの治療に使われてきましたが、近年では「うつ病治療」への応用も議論されています。

しかし、「健康な人が美容目的で打った場合」美容目的のボトックスが、私たちの「幸せ」や「不安」にどう作用するかを明らかにしようとしたのです。

【補足解説】そもそも「ボトックス」ってどんな薬?

研究内容に入る前に、今回の主役である「ボトックス」について少しだけ予習しておきましょう。

正体は? 

ボツリヌス菌という菌が作り出すタンパク質(A型ボツリヌス毒素)を、薬として安全に精製したものです。

「毒素」と聞くと少し怖いイメージがあるかもしれませんが、正しく知れば怖いものではありません。

どうやって効くの? 

神経から筋肉へ送られる「動け!」という命令(アセチルコリンという物質)をブロックします。

これにより、注射した部分の筋肉だけがリラックスして動かなくなります。

何に使われるの? 

もともとは子供の斜視(しゃし)や、まぶたの痙攣(けいれん)を治す医療用医薬品として使われていました。

筋肉の動きを止めることで、笑ったり怒ったりした時にできる「表情じわ」が消えるため、現在では美容目的で広く使われています。

つまり、今回は「薬で強制的に顔の筋肉をリラックスさせた結果、心はどうなるのか?」を調べた研究と言えます。

研究の対象者と背景

どのような人たちが研究に参加したのか、その背景を見ていきましょう。

この研究は、ボスニア・ヘルツェゴビナの皮膚科センターに通う健康な成人30名(女性27名、男性3名)を対象に行われました。

平均年齢は約40歳(24歳〜58歳)です。 重要なのは、彼らがもともと精神疾患を持っていたわけではなく、「健康な個人」であるという点です。

また、過去12ヶ月以内にボトックス治療を受けていない人たちに限定されています。

これは欧州でのデータですが、人間の顔の筋肉と脳のつながり(生理学的な反応)は人種を問わず共通している部分が大きいです。

そのため、日本人の私たちにとっても、「表情筋を緩めることがメンタルに効く」という可能性は大いに参考になるでしょう。

研究の手法と分析の概要

研究チームは、科学的な信頼性を担保するために次のような手法を用いました。

具体的には、笑いじわ、眉間のしわ、額の横じわに対してボトックス(平均38.7単位)を注射しました。

そして、以下の3つのタイミングで心理テストを実施しました。

1. 施術前
2. 施術から3ヶ月後(効果が最大に出ている時期)
3. 施術から6ヶ月後(効果が薄れてくる時期)

評価には、世界的に信頼性の高い3つの質問票(オックスフォード幸福感質問票、ベック抑うつ質問票、ベック不安質問票)を使用しています。

なぜこの手法がとられたかというと、ボトックスの効果が出ている時期と切れてくる時期で、心の状態がどう変化するかを比較することで、「ボトックスの効果そのもの」が心に影響しているのかを確認するためです。

【補足:各種用語】

OHQ(オックスフォード幸福感質問票) 

どれくらい幸せを感じているかを測るテストです。
スコアが高いほど幸せです。

BDI(ベック抑うつ質問票) 

うつ気分の程度を測るテストです。
スコアが低いほど精神的に健康で、高いほど抑うつ傾向があります。

BAI(ベック不安質問票) 

不安の強さを測るテストです。
こちらもスコアが低いほどリラックスしている状態を示します。

単位(IU) 

ボトックスの薬の量を示す単位です。
今回は平均約38.7単位が使われました。

研究結果

さて、ここからがいよいよ本題です。

30人の参加者に何が起きたのか、驚きのデータを見ていきましょう。

幸福度は上がり、不安は激減した!

最も注目すべき発見は、ボトックスを打っただけで「幸せレベルが上がり、嫌な気分が減った」ということです。

具体的な数字の変化を見ると、その差は歴然です。

幸福度(OHQ)

施術前の4.3から、3ヶ月後には5.26へと大幅にアップしました。

抑うつ(BDI)

施術前の14.2から、3ヶ月後には7.6へとほぼ半減しました。

不安(BAI)

施術前の16.4から、3ヶ月後には8.8へと、こちらも劇的に下がりました。

これらの変化はすべて統計的に「有意(p<0.0001)」であり、単なる偶然ではないことが証明されています。

効果が薄れても、心の平穏は続く?

興味深いのは、ボトックスの美容効果が薄れてくる6ヶ月後のデータです。

 6ヶ月経つと、見た目のしわ改善効果は弱まりますが、心理的なスコアは依然として施術前より良い状態をキープしていました(抑うつスコア 9.6、不安スコア 12.0)。 

つまり、一度リセットされた心の平穏は、薬の効果が切れてもすぐには元に戻らない可能性があるのです。

「量」と「メンタル改善」の関係

さらに分析を進めると、ボトックスの投与量が多いほど、抑うつや不安の改善度が大きいという「負の相関」が見られました。

 一方で、幸福度に関しては投与量との直接的な関連は見られませんでした。

変化がなかった指標(陰性所見)について

今回は「幸福度と投与量」の間には統計的な相関が見られませんでした。

つまり、たくさん打てば打つほどハッピーになるわけではなく、適量であっても幸せを感じる効果は十分にあるということです。

これは、過剰な施術を避ける意味でも重要な安心材料と言えます。

研究の結論

見た目の若返りは、心の若返りスイッチ

この研究の結論として、「顔の美容目的のボトックス治療は、個人の心理状態(幸福・不安・抑うつ)に短期的かつ強力なプラスの影響を与える」と言えます。

これは単に「きれいになったから嬉しい」という心理的な満足感だけでなく、顔の筋肉の緊張が取れること自体が脳に「リラックスしている」という信号を送るという、生理学的なメカニズムが働いている可能性が高いのです。

礼次郎の考察とまとめ

論文著者らの考察

著者らは、この結果を「顔面フィードバック仮説」で説明しています。

人間は悲しいから眉間にしわを寄せるだけでなく、「眉間にしわを寄せるから脳が悲しみや不安を感じる」という逆の回路も持っています。

ボトックスで眉間の筋肉(皺眉筋など)を麻痺させてしわを寄せられなくすることで、脳の感情中枢(扁桃体など)へ送られる「ネガティブな信号」が遮断され、結果として気分が改善したのではないか、と考察しています。

日常生活へのアドバイス

この研究結果から、私たち日本人が明日から活かせるヒントをいくつか提案します。

「しかめっ面」をやめてみる

ボトックスを打たなくても、意識して眉間の力を抜くだけでも脳へのストレス信号は減るかもしれません。

デスクワーク中に眉間にしわが寄っていないかチェックしましょう。

美容医療をメンタルケアの選択肢に

もし長年、自分の顔のしわを見て落ち込んでいるなら、それは単なる美容の問題ではなくメンタルの問題かもしれません。

一度カウンセリングを受けてみるのも手です。

笑顔を意識的に作る

逆に、口角を上げる筋肉を使うことで、脳に「楽しい」という信号を送ることができます。

専門医に相談を

日本人は表情筋の使い方が欧米人と異なる場合があるので、施術を受ける際は経験豊富な医師に相談してください。

 「形から入る」という言葉がありますが、まさか「顔の形(表情)」から入ることで、心まで整うとは驚きですね。

鏡の中の自分がリラックスしていれば、心も自然とついてくるのかもしれません。

締めのひとこと

「鏡の中の自分を少しいたわるだけで、心にかかっていた雲まで晴れるかもしれません。」

以上、最後まで読んでいただきありがとうございました!

もし本記事が参考になったら、他の記事もぜひのぞいてみてください。

これからも皆さまの知的好奇心を満足させられる情報をお届けできるよう努力していきます。

本ブログでは、Pubmed医中誌Clinical Keyヒポクラm3日経メディカルケアネットなどの信頼性ある医療情報サイトを参考に、論文の検索・選定を行っています。
記事の内容は、筆者自身が論文を読み解き、わかりやすく要約・執筆しています。

画像は主にChat GPT・Geminiを使用しAIで作成しております。

あくまでも、すべてイメージ画像です。

本文の内容を正確に表した画像ではありませんのでご注意ください。

免責事項

本記事でご紹介した内容は、あくまで特定の査読済み医学論文の科学的知見を解説することのみを目的としており、筆者(Dr.礼次郎)個人の、診療上の推奨や個人的な意見ではありません。

特定の治療方法、治療薬、生活スタイル、食品などを批判する意図や、推奨する意図は一切ございません。

本記事は、医師による診断や個別の医療アドバイスに代わるものではありません。

実際の治療方針や服薬については、必ず主治医にご相談ください。

読者の皆様は、記事の内容をご自身の責任において吟味し、適切に判断してご利用ください。

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