【衝撃】100歳まで生きる人の共通点?「自分の歯」が寿命を決める決定的な証拠が見つかる

100歳の元気なアジア系高齢者が微笑む、長寿と健康を象徴するレトロ絵本風イラスト

結論「80歳以上の高齢者において、自分の歯が残っている人は、すべて失った人に比べて100歳(百寿者)になる確率が約1.4倍高いことが判明しました。」

この記事はこんな方におすすめ

✅将来、健康で長生きして100歳(百寿者)を目指したい方
✅最近、歯の衰えや歯周病が気になり始めた40代〜60代の方
✅高齢の親御さんの健康管理や介護をされているご家族
✅「歯の健康」と「寿命」の関係について科学的な根拠を知りたい方

時間のない方・結論だけサクッと知りたい方へ

🔴疑問:歯が一本もなくなる(総入れ歯になる)と、100歳まで生きるチャンスは減ってしまうのでしょうか?

🟡結果:その通りでした。年齢や病気の影響を除いて計算すると、自分の歯が残っている人は、全て失った人に比べて百寿者になる確率が約1.38倍高いことが分かりました。

🟢教訓:歯は単なる「食べる道具」ではなく、寿命を左右する臓器です。1本でも多く残すためのケアが、長寿への近道になります。

🔵対象:中国の80歳〜100歳以上の高齢者4239名を対象とした大規模調査です。同じアジア人である日本人にも十分参考になるデータです。

※本記事内の画像は主にChat GPTおよびGeminiを用いて、すべてAIで生成しております。
すべてイメージ画像であり、本文の内容を正確に表したものではありません。
あらかじめご了承ください。

はじめに

皆さん、こんにちは!

皆さんは手術を受ける患者さんの「口の中」がどうなっているか、気にしたことはありますか?

手術の前の診察では必ず患者さんの口の中を確認するようにしているのですが、見るたびに思うことがあるんです。

「元気な高齢者は、歯がしっかりしていることが多いな」と。

逆に、全身の状態が悪い方は、お口のケアが行き届いていないことが多い印象を持っています。

これ、私の完全な主観なのですが、実際に科学的な数字としてはどうなのでしょうか?

今回ご紹介するのは、まさにその「歯の本数」と「100歳まで生きられるか」の関係を、大規模なデータで追跡した研究です。

掲載されているのは『JMIR Aging』という、高齢化社会の健康問題を扱う国際的な医学雑誌です。

今回は、歯を残すことがいかに長寿へのチケットになるか、この論文を一緒に読み解いていきましょう。

自己紹介

こんにちは! 某県の大規模病院で外科医として約20年の経験を持つ「医学論文ハンター・Dr.礼次郎」です。

海外の権威ある医学雑誌に掲載された論文を一編ずつ読み解いた、

生の一次情報をもとに、医学に詳しくない方にもわかりやすく解説しています。

日々、皆さんに信頼できる医療情報をお届けします!

信頼できる医学情報を発信する外科医・Dr.礼次郎が指を指すイラスト

※本記事は、PubMed掲載の査読付き論文をもとに、現役医師が一次情報をわかりやすく解説しています。
以下に出典を明示し、信頼性の高い医療情報をお届けします。

今回読んだ論文

“”Edentulousness and the Likelihood of Becoming a Centenarian: Longitudinal Observational Study””

(歯の欠損と百寿者になる可能性:縦断的観察研究)

Fatemeh Sadat Hashemi Javaheri, Milad Nasiri Jounaghani, Amirhossein Sahebkar, et al.

Eat Weight Disord. 2025 Mar 7;30(1):23. doi: 10.1007/s40519-025-01733-4.

PMID: 40116785 DOI: 10.2196/68444

掲載雑誌:JMIR Aging【カナダ IF 4.39(2024)】 2025年より

研究の要旨(Abstract)

研究目的 

80歳以上の高齢者を対象に、「歯が全くない状態(無歯顎)」と「100歳(百寿者)になる可能性」に関連があるかを調査することです。

研究方法 

中国の長寿健康調査(CLHLS)のデータを使用し、4239名の高齢者を追跡。ロジスティック回帰分析などで、歯の有無と百寿者到達の関連を解析しました。

研究結果 

年齢や性別などの要因を調整した後、歯が残っているグループは、歯がないグループに比べて百寿者になる可能性が高い(オッズ比1.384)ことが分かりました。

結論 

自分の歯が存在することは、100歳に到達する確率の上昇と関連しており、高齢になっても口腔内の健康を維持することの重要性が示されました。

考察 

歯を残すことは、咀嚼機能の維持や栄養状態の改善を通じて、長寿に寄与している可能性があります。

研究の目的

この研究が解決しようとした問いはズバリ、「歯をすべて失うことは、100歳まで生きるチャンスを減らしてしまうのか?」という点です。

これまでも「歯が抜けると死亡率が上がる」という研究はありましたが、「実際に100歳(百寿者)になれるかどうか」に焦点を当てて、長期的に追跡した大規模な研究はありませんでした。

そこで研究チームは、単なる寿命ではなく「サクセスフル・エイジング(成功した老化)」の象徴である百寿者への到達と、歯の関係を明らかにしようとしたのです。

研究の対象者と背景

この研究の信頼性を支えているのは、その対象者の規模と質です。

対象者

中国で行われた大規模調査(CLHLS)に参加した、80歳以上100歳未満の高齢者 4239名。

背景

1998年のベースライン調査からスタートし、2018年まで最大20年間追跡調査を行いました。

中国と日本は同じアジア圏であり、食文化や骨格的な特徴も比較的似ています。遺伝的背景も近いため、この結果は私たち日本人にとっても非常に参考になるデータだと言えます。

ただし、医療制度や歯科ケアの普及度は異なるため、その点は考慮が必要です。

研究の手法と分析の概要

どうやって「歯」と「寿命」の関係を証明したのか、その手法を解説します。

研究チームは、単に「歯がある人」と「ない人」の寿命を比べたわけではありません。

なぜなら、歯がない人は一般的に「より高齢」だからです。

そこで、以下のような統計テクニックを使いました。

データの収集

1998年時点で80歳以上の人の歯の本数をチェック。

その後、2018年までに誰が100歳に到達したかを確認しました。

多変量解析

年齢、性別、喫煙、飲酒、糖尿病などの病気の有無といった「寿命に影響しそうな他の要因」の影響を数式で取り除きました(これを「調整」と呼びます)。

傾向スコアマッチング(PSM)

歯がある人とない人の条件(年齢や背景)を人工的に揃えて比較する、より厳密な解析も行いました。

2年ラグ分析

調査開始から2年以内に亡くなった人を除外することで、すでに死期が迫っていたために歯が悪かった可能性(因果の逆転)を排除しました。

【補足:各種用語】

無歯顎(むしがく)

自分の歯が一本もない状態のこと。総入れ歯が必要な状態です。

百寿者(センテナリアン)

100歳以上の高齢者のこと。健康長寿のモデルとして研究されています。

オッズ比(OR)

ある事象が起きる確率の比。「1」より大きければその確率が高く、「1」より小さければ低いことを意味します。今回は「1.384」なので、約1.4倍なりやすいということです。

共変量(きょうへんりょう)

分析結果に影響を与える可能性のある、主要な要因以外の要素(年齢、性別、持病など)のこと。

研究結果

まず、一番の発見をお伝えします。

「80歳の時点で自分の歯が残っている人は、すべて失った人に比べて、100歳まで生きる確率が有意に高い」

これが今回の決定的な発見です。具体的なデータを見てみましょう。

百寿者になれる確率がアップ 

年齢や病歴などの影響をすべて取り除いた最終的な分析(モデル3)において、歯があるグループは歯がないグループに比べて、百寿者になるオッズ比が 1.384倍 でした(統計的にも信頼できる数値です:P=.007)。

条件を厳しくしても結果は同じ 

背景を厳密に揃えた分析(PSM)でも 1.272倍、死期が近い人を除いた分析(2年ラグ)ではさらに高く 1.522倍 となりました。

歯の本数も重要

歯の有無だけでなく「本数」で見ても、自然歯が1本増えるごとに百寿者になる可能性が上がりました(オッズ比 1.022)。

つまり、1本でも多く守ることが重要なのです。

ここで、数字のトリックに注意が必要です。

単純に人数だけを数えた集計結果では、100歳に到達したグループの方が、「歯が全くない人」の割合が高かったのです(到達しなかった人が33.2%に対し、百寿者は43.5%)。

「えっ? 歯がないほうが長生きできるの?」と思ってしまいますよね。

実はこれ、単なる「年齢の差」なんです。

百寿者グループはそもそも年齢が極端に高い(中央値98歳など)ため、どうしても加齢により歯を失っている人が多くなります。

今回の研究のすごいところは、統計の力でこの「年齢によるハンデ」を数式上で取り除いた点です。

その結果、「もし同じ年齢(例えば同じ85歳)からスタートしたなら、歯がある人のほうが圧倒的に100歳まで生き残りやすい」という真実があぶり出されたのです。

【歯の有無と百寿者到達の関連(調整済みオッズ比)】

分析モデルオッズ比 (OR)意味信頼性 (P値)
最終調整モデル1.384歯があると約1.38倍なりやすい<.01 (高い)
傾向スコアマッチング1.272条件を揃えても約1.27倍.02 (高い)
2年ラグ分析1.522直近の死亡を除くと約1.52倍.02 (高い)

一方で、糖尿病、脳卒中・心血管疾患、がんの既往歴については、今回の80歳以上の集団では百寿者になるかどうかとの間に大きな統計的な差は見られませんでした。

これは、80歳まで生き延びた “スーパー高齢者” の中では、これらの病気の影響が薄まっているか、あるいは自己申告による過小評価の可能性があります。

研究の結論

自然歯の保持は、100歳へのパスポートである

この研究は、単に歯があればいいということだけでなく、歯を残せるような健康管理や生活習慣が、結果として超長寿につながることを示唆しています。歯を失うことは、単なる老化現象ではなく、生命予後を予測する重要なサインなのです。

礼次郎の考察とまとめ

論文著者らの考察

著者らは、なぜ「歯」がこれほど寿命に関係するのかについて、いくつかの理由を挙げています。

栄養の問題

歯がないと噛む機能が落ち、野菜や果物などの摂取が減り、栄養バランスが崩れやすくなります。

これが慢性疾患のリスクを高める可能性があります。

炎症の影響

歯を失う主な原因は歯周病です。

口の中の慢性的な炎症や細菌のバランス(マイクロバイオーム)の悪化が、全身の炎症を引き起こし、老化を早める可能性があります。

因果の逆転の可能性

健康だから歯が残っているのか、歯があるから健康なのか、という議論はありますが、今回の研究では厳密な統計処理で「歯があることのメリット」を強く支持しています。

日常生活へのアドバイス

この論文から、日本人の私たちが明日から活かせる教訓は以下の通りです。

「8020運動」は正しかった!

日本では「80歳で20本以上の歯を残そう」という運動がありますが、これはまさに理にかなっています。

1本でも多く残す執念を持ちましょう。

定期検診をサボらない 

痛みが出てから歯医者に行くのではなく、痛くない時にメンテナンスに行くのが百寿者への道です。

歯周病は沈黙の殺人者(サイレントキラー)になり得ます。

歯を失っても諦めない 

もし歯を失ってしまっても、適切な義歯(入れ歯)を使って「噛む機能」を維持することが重要です。

この論文でも、噛む能力と栄養の関係が指摘されています。

食事の内容を見直す 

歯が悪くなると柔らかい炭水化物に偏りがちです。意識して野菜やタンパク質を摂るように心がけましょう。

手術で体を治すのも大事ですが、日々の歯磨きが100歳への一番の近道かもしれませんね。

今夜はいつもより30秒長く、丁寧に磨いてみませんか?

締めのひとこと

「歳を重ねるごとに、残った歯の価値はダイヤモンド以上に輝きます。」

以上、最後まで読んでいただきありがとうございました!

もし本記事が参考になったら、他の記事もぜひのぞいてみてください。

これからも皆さまの知的好奇心を満足させられる情報をお届けできるよう努力していきます。

本ブログでは、Pubmed医中誌Clinical Keyヒポクラm3日経メディカルケアネットなどの信頼性ある医療情報サイトを参考に、論文の検索・選定を行っています。
記事の内容は、筆者自身が論文を読み解き、わかりやすく要約・執筆しています。

画像は主にChat GPT・Geminiを使用しAIで作成しております。

あくまでも、すべてイメージ画像です。

本文の内容を正確に表した画像ではありませんのでご注意ください。

免責事項

本記事でご紹介した内容は、あくまで特定の査読済み医学論文の科学的知見を解説することのみを目的としており、筆者(Dr.礼次郎)個人の、診療上の推奨や個人的な意見ではありません。

特定の治療方法、治療薬、生活スタイル、食品などを批判する意図や、推奨する意図は一切ございません。

本記事は、医師による診断や個別の医療アドバイスに代わるものではありません。

実際の治療方針や服薬については、必ず主治医にご相談ください。

読者の皆様は、記事の内容をご自身の責任において吟味し、適切に判断してご利用ください。

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