【衝撃】若者の10人に1人が「AIに心の相談」をしている!?最新研究でわかった意外な実態

夜の部屋でスマートフォンを手に安心した表情を浮かべる10代の若者と、画面から広がる温かな光で表現されたAIによる心のサポートのイメージ

結論「米国の若者の13%がすでにメンタルヘルス相談にAIを利用しており、その9割以上が「役に立った」と回答しています。」

この記事はこんな方におすすめ

✅最近、生成AI(ChatGPTなど)を悩み相談に使っている方
✅思春期のお子さんを持つ親御さんで、子供のネット利用が気になる方
✅メンタルヘルスのケアに興味があるが、病院に行くのはハードルが高いと感じている方
✅最新の医学研究で、AIが医療・健康分野にどう入り込んでいるか知りたい方

時間のない方・結論だけサクッと知りたい方へ

🔴疑問:今どきの若者は、誰にも言えない心の悩みを本当に「AI」に相談しているのでしょうか?

🟡結果:米国の調査では、12〜21歳の13.1%22.2%9割以上が「役に立った」と感じています。

🟢教訓:AI相談は「手軽でプライベート」な避難所になっていますが、人種による満足度の違いや、情報の正確性にはまだ課題があります。

🔵対象:米国の12〜21歳の若者(英語話者・インターネット利用者)。日本でも今後同様の傾向が進むと考えられます。

※本記事内の画像は主にChat GPTおよびGeminiを用いて、すべてAIで生成しております。
すべてイメージ画像であり、本文の内容を正確に表したものではありません。
あらかじめご了承ください。

はじめに

皆さん、こんにちは!

皆さんは、体の不調や心の悩みを誰かに相談するとき、

「こんなことを言ったら変に思われないかな?」

と躊躇してしまった経験はありませんか?

わたしも現役の医師として日々患者さんと向き合っていますが、診察室では言えなかった本音を、あとで看護師さんにだけこっそり話されていた、なんて経験は一度や二度ではありません。

人間相手だからこそ、気を遣ってしまう瞬間というのは誰にでもあるものです。

本日ご紹介するのは、そんな「誰にも言えない悩み」の相談相手として、「生成AI」がどれくらい使われているのかを調査した、米国からの最新研究です。

今回紹介する論文が掲載されている JAMA Network Open は、アメリカ医師会が発行する世界的に非常に権威のある医学雑誌の姉妹誌です。,

今回は、急速に普及するAIチャットボットが、若者のメンタルヘルスケアをどう変えつつあるのか、その実態を一緒に読み解いていきましょう。

noteで簡略版も公開しています↓↓↓

若者の10人に1人がAIに相談?最新研究の衝撃|Dr.礼次郎
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自己紹介

こんにちは! 某県の大規模病院で外科医として約20年の経験を持つ「医学論文ハンター・Dr.礼次郎」です。

海外の権威ある医学雑誌に掲載された論文を一編ずつ読み解いた、

生の一次情報をもとに、医学に詳しくない方にもわかりやすく解説しています。

日々、皆さんに信頼できる医療情報をお届けします!

信頼できる医学情報を発信する外科医・Dr.礼次郎が指を指すイラスト

※本記事は、PubMed掲載の査読付き論文をもとに、現役医師が一次情報をわかりやすく解説しています。
以下に出典を明示し、信頼性の高い医療情報をお届けします。

今回読んだ論文

“”Use of Generative AI for Mental Health Advice Among US Adolescents and Young Adults””

(米国の思春期および若年成人におけるメンタルヘルスのアドバイスに対する生成AIの利用)

Ryan K McBain, Robert Bozick, Melissa Diliberti, et al.

JAMA Netw Open. 2025 Nov 3;8(11):e2542281. doi: 10.1001/jamanetworkopen.2025.42281.

PMID: 41201806 DOI: 10.1001/jamanetworkopen.2025.42281

掲載雑誌:JAMA Network Open【アメリカ IF 10.5(2024)】 2025年より

研究の要旨(Abstract)

研究目的

若者(思春期・若年成人)が、悲しい・怒り・不安といった感情的な苦痛を感じた際に、生成AIチャットボットを相談相手として利用しているか、またそれを役に立つと感じているかを明らかにすることです。

研究方法

米国の12歳から21歳の若者1,500人以上を対象に、インターネットを通じた全国規模のアンケート調査を行いました。,

研究結果

回答者の13.1%がメンタルヘルスの相談に生成AIを利用しており、利用者の9割以上がそのアドバイスを「ある程度、または大いに役に立つ」と評価しました。

結論

若者の間でAIへの相談は急速に普及しており、手軽で安価な支援ツールとして機能している一方で、臨床的な安全性や公平性には監視が必要です。

考察

AIは従来のカウンセリングを受けられない若者にとって重要な資源になり得ますが、トレーニングデータの不透明さや、人種による満足度の違いなど、解決すべき課題も残されています。

研究の目的

「AIチャットボット」が登場してから、私たちの生活は大きく変わりました。特に若者の間では急速に普及しています。

一方で、アメリカでは若者のメンタルヘルス危機が叫ばれており、うつ病エピソードを経験した10代の4割が何のケアも受けていないという深刻な状況があります。

そこで研究者たちは考えました。

「これだけ普及しているAIなら、すでに若者たちは心の悩み相談に使っているのではないか?」と。

これまで、若者が具体的に「心の悩み(悲しみ、怒り、緊張)」のためにどれくらいAIを使っているか、そしてそれを「役に立つ」と思っているかについての全国規模のデータはありませんでした。

この研究は、「AIは若者の心の避難所になり得るのか?」という問いに答えるために行われた、米国初の全国調査なのです。

研究の対象者と背景

今回の調査対象は、まさにデジタルネイティブ世代です。

対象人数

アンケートに回答した 1,058名(回答率49.8%)

年齢

12歳〜21歳

属性

米国の一般家庭から無作為に選ばれた、インターネットアクセスのある英語話者

人種

白人(51.3%)、ヒスパニック(25.2%)、黒人(13.0%)、その他(10.5%)と多様な構成です

この研究は米国の若者を対象としています。

米国はカウンセリング文化が日本より根付いている一方、医療費が高額でアクセスしにくいという背景もあります。

日本でも若者のAI利用は進んでいますが、社会背景が異なるため、この数字がそのまま日本に当てはまるとは限りませんが、傾向としては非常に参考になります。

研究の手法と分析の概要

この研究の信頼性を支えているのは、その調査手法の手堅さです。

調査は2025年の2月から3月にかけて行われました。

単にネットで募集したのではなく、「RAND American Life Panel」や「Ipsos KnowledgePanel」という、米国の人口構成を縮図のように正確に反映するように設計された確率ベースのパネルを使用しています。

つまり、偏りの少ない「普通のアメリカの若者」の声を拾い上げているのです。

質問内容は非常にシンプルかつ具体的です。

「悲しい、怒っている、緊張している」といった具体的な感情状態のときに、ChatGPTやGeminiなどの生成AIに「アドバイスや助け」を求めたことがあるかを聞いています。

統計分析では、年齢、性別、人種、親の教育歴などの要素が、AI利用にどう影響しているかを詳しく解析しています。

【補足:各種用語】

確率ベースのパネル (Probability-based panel)

調査対象者をサイコロを振るようにランダムに選ぶことで、国民全体の縮図を作る手法です。
ネット広告で適当に集めるアンケートよりも、結果の信頼性が格段に高くなります。

オッズ比 (aOR)

「ある条件を持つ人が、そうでない人に比べて何倍その行動をしやすいか」を示す数値です。
1より大きければ「しやすい」、1より小さければ「しにくい」ことを意味します。

研究結果

さて、ここからが今回のハイライトです。驚きの結果を見ていきましょう。

若者の「AI相談」はもはや当たり前?

まず驚くべきは、その利用率の高さです。

• 全体の 13.1% がメンタルヘルスのアドバイスに生成AIを利用していました。

• これを人数に換算すると、米国だけで約 540万人 の若者に相当します。

特に注目すべきは年齢による差です。

18歳〜21歳 の層では、利用率が 22.2% に跳ね上がります。

• 18歳未満の層と比較すると、約 4倍 も利用しやすいという結果が出ました(調整オッズ比 3.99)。

「ただの遊び」ではない!高い継続率と満足度

「どうせ面白半分で使ってるだけでしょ?」と思うかもしれません。

しかし、データはそれが真剣な利用であることを示しています。

頻度

利用者の 65.5% が、月に1回以上 AIに相談しています。

満足度

利用者のなんと 92.7% が、そのアドバイスを「ある程度役に立つ」または「とても役に立つ」と回答しました。

つまり、一度使った若者の多くが、AIのアドバイスに価値を感じ、リピーターになっているのです。

変化がなかった指標(陰性所見) 

性別や親の教育レベル、住んでいる地域による利用率の有意な差は見られませんでした。

つまり、「男の子だから」「親が高学歴だから」といった要因に関係なく、広くAI相談が普及しているということです。

見過ごせない「人種間のギャップ」

一方で、手放しで喜べないデータもありました。

黒人(Black) の回答者は、白人(White non-Hispanic)の回答者に比べて、AIのアドバイスを「役に立つ」と感じる確率が圧倒的に低かったのです(調整オッズ比 0.15)。

これは、AIが学習しているデータや回答の仕方が、特定の文化や背景を持つ人々には十分に寄り添えていない可能性(文化的コンピテンシーの欠如)を示唆しています。

この結果が意味すること

この結果は、AIが若者にとって「安くて、早くて、秘密を守れる」新しい相談相手として、すでに市民権を得ていることを示しています。

しかし同時に、AIのアドバイスがすべての人に等しく有効なわけではないということも教えてくれています。

研究の結論

AIは「心の救急箱」になりつつあるが、中身の点検が必要

この研究の結論は、「若者はすでにAIをメンタルヘルスのサポーターとして活用しており、その満足度は非常に高い」ということです。

しかし、黒人の若者の満足度が低いことや、AIのアドバイスの質が医学的に保証されていないことを踏まえると、「普及スピードに安全性の検証が追いついていない」という現状も浮き彫りになりました。

礼次郎の考察とまとめ

論文著者らの考察

著者らは、AI相談の利用率の高さは、その「低コスト」「即時性」「プライバシーが守られる感覚」によるものだと分析しています。

伝統的なカウンセリングに行きにくい若者にとって、AIはアクセスしやすい選択肢なのです。

一方で、深刻な精神状態にあるユーザーに対してAIが適切な対応ができるのか、またAIのトレーニングデータの透明性が不足している点については懸念を示しています。

日常生活へのアドバイス

この研究結果から、私たち日本人が明日から活かせるヒントを考えてみましょう。

「とりあえずのアウトプット先」として活用する 

夜中や休日など、誰にも相談できないときに、不安や怒りをAIに書き出すだけでも心の整理になります。

9割の若者が「役に立つ」と感じたのは、解決策だけでなく「話を聞いてもらう体験」そのものに価値があるからかもしれません。

AIのアドバイスを「鵜呑み」にしない 

AIはあくまで確率で言葉を紡ぐツールです。

今回人種によって満足度が違ったように、あなたの文化的背景や個別の事情を完全に理解しているわけではありません。

「一つの意見」として受け止めましょう。

深刻な症状のときは必ず専門家へ 

AIは「死にたい」「消えたい」といった緊急性の高いSOSに対して、必ずしも適切な医療的介入ができるとは限りません。

心の不調が続くときは、必ず人間の医師やカウンセラーを頼ってください。

プライバシー設定を確認する 

相談内容は非常にデリケートです。

使用するAIサービスの履歴設定や学習への利用設定を確認し、個人情報(名前や場所など)は書き込まないようにしましょう。

「AIに悩みを相談するなんて無機質だ」と感じる世代もいるかもしれませんが、誰にも批判されずにただ話を聞いてくれるAIの存在は、現代の孤独に対する一つの処方箋なのかもしれませんね。

締めのひとこと

「誰にも言えないその気持ち、吐き出せる場所があるだけで、心は少し軽くなるものです。」

以上、最後まで読んでいただきありがとうございました!

もし本記事が参考になったら、他の記事もぜひのぞいてみてください。

これからも皆さまの知的好奇心を満足させられる情報をお届けできるよう努力していきます。

本ブログでは、Pubmed医中誌Clinical Keyヒポクラm3日経メディカルケアネットなどの信頼性ある医療情報サイトを参考に、論文の検索・選定を行っています。
記事の内容は、筆者自身が論文を読み解き、わかりやすく要約・執筆しています。

画像は主にChat GPT・Geminiを使用しAIで作成しております。

あくまでも、すべてイメージ画像です。

本文の内容を正確に表した画像ではありませんのでご注意ください。

免責事項

本記事でご紹介した内容は、あくまで特定の査読済み医学論文の科学的知見を解説することのみを目的としており、筆者(Dr.礼次郎)個人の、診療上の推奨や個人的な意見ではありません。

特定の治療方法、治療薬、生活スタイル、食品などを批判する意図や、推奨する意図は一切ございません。

本記事は、医師による診断や個別の医療アドバイスに代わるものではありません。

実際の治療方針や服薬については、必ず主治医にご相談ください。

読者の皆様は、記事の内容をご自身の責任において吟味し、適切に判断してご利用ください。

記事内の画像やイラストは、AIを用いて内容をイメージ化したものであり、本文の内容を正確に表したものではありませんので、あらかじめご了承ください。

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