
結論「糖質を戻すタイミングで必須アミノ酸を戦略的に摂ることで、筋肉を守りながら脂肪燃焼を加速させ、体内の炎症まで抑え込むことができます。」
この記事はこんな方におすすめ
✅ケトジェニックダイエット後のリバウンドを絶対に防ぎたい方
✅糖質制限を終えて果物などを食べ始めたいが、脂肪が増えるのが怖い方
✅減量中に筋肉や活力が落ちたと感じ、効率よくリカバリーしたい方
✅体内の炎症を抑え、疲れにくい健康的な体を手に入れたい方
時間のない方・結論だけサクッと知りたい方へ
🔴疑問: VLEKT(超低エネルギーケトン療法:極端にカロリーと糖質を抑えた医学的なダイエット法)で痩せた後、果物などの糖質を再び食べ始める時期に、リバウンドを防いで健康を維持する秘策はあるのでしょうか?
🟡結果:イタリアの研究で、糖質再開期に必須アミノ酸(EAAs)を1日8g摂取したグループは、摂らなかったグループに比べ、脂肪が約2倍減少(-18.7% vs -9.25%)し、筋力が大幅にアップ、炎症値も半分以下に改善しました。
🟢教訓:厳しい制限後の「食生活を戻す時期」こそ、サプリメントでアミノ酸を補うことが、理想の体型をキープし健康を促進する鍵となります。
🔵対象:イタリアの肥満女性68名が対象の研究ですが、アミノ酸の代謝メカニズムは共通しているため、日本人の私たちにも十分に活用できる知見です。

※本記事内の画像は主にChat GPTおよびGeminiを用いて、すべてAIで生成しております。
すべてイメージ画像であり、本文の内容を正確に表したものではありません。
あらかじめご了承ください。
はじめに
皆さん、こんにちは!
「糖質制限で一気に痩せたけど、普通の食事に戻した瞬間にリバウンドしそうで怖い……」
そんな不安を感じたことはありませんか?
実はわたしも、かつて過酷な減量をした際、少し果物を食べただけで体重計に乗るのが怖くなった経験があります。
せっかく努力して手に入れた「痩せ体質」を、糖質再開によって台無しにしたくないというのは、誰もが抱く共通の悩みですよね。
本日ご紹介するのは、そんな「ダイエット後の過渡期」を最強のボディメイク期間に変えてくれる驚きの研究です。
イギリスの医学雑誌『Journal of Translational Medicine』に掲載されたこの論文では、VLEKT(超低エネルギーケトン療法:医学的管理のもとで行う極低カロリー・極低糖質の食事療法)を終えた後の食事の戻し方に焦点を当てています。
糖質を再開しながら、さらに体を整えていく科学的な方法を、一緒に読み解いていきましょう。

noteで簡略版も公開しています↓↓↓

自己紹介
こんにちは! 某県の大規模病院で外科医として約20年の経験を持つ「医学論文ハンター・Dr.礼次郎」です。
海外の権威ある医学雑誌に掲載された論文を一編ずつ読み解いた、
生の「一次情報」をもとに、医学に詳しくない方にもわかりやすく解説しています。
日々、皆さんに信頼できる医療情報をお届けします!

※本記事は、PubMed掲載の査読付き論文をもとに、現役医師が一次情報をわかりやすく解説しています。
以下に出典を明示し、信頼性の高い医療情報をお届けします。
今回読んだ論文
“”Supplementation with essential amino acids in the early stage of carbohydrate reintroduction after a very-low energy ketogenic therapy (VLEKT) improves body cell mass, muscle strength and inflammation””
(超低エネルギーケトン療法(VLEKT)後の炭水化物再導入初期における必須アミノ酸補給は、細胞量、筋力、および炎症を改善する)
Giuseppe Annunziata, Ludovica Verde, Vincenzo D’Orsi, et al.
J Transl Med. 2025 Jan 23;23(1):111. doi: 10.1186/s12967-024-06037-2.
PMID: 39849571 DOI: 10.1186/s12967-024-06037-2
掲載雑誌:Journal of Translational Medicine【イギリス IF 5.57(2023)】 2025年より
研究の要旨(Abstract)
研究目的
ダイエット後の糖質再導入期に、必須アミノ酸の補給が体組成や筋力、炎症にどう影響するかを確かめることです。
研究方法
肥満女性68名を、糖質再開期に必須アミノ酸を1日8g摂る群と摂らない群に分け、40日間追跡しました。
研究結果
アミノ酸を摂った群は、摂らない群よりも脂肪が減り、筋肉量(細胞量)や筋力、炎症値が大幅に改善しました。
結論
糖質再開期の必須アミノ酸補給は、ダイエットの成果を維持・向上させるための有効な戦略です。
考察
アミノ酸による筋肉の合成促進が細胞内の水分環境を改善し、結果として炎症が抑えられたと考えられます。
研究の目的
この研究が解決しようとしたのは、「ケトジェニック(VLEKT)を終える時の健康リスクをいかに最小限にするか」という課題です。
ケトジェニックダイエット(VLEKT)中は、体内で生成される「ケトン体」が筋肉の分解を防いでくれています。
しかし、糖質を再開するとこの保護効果が失われ、一気に筋肉が落ちたり代謝が乱れたりする懸念がありました。
研究チームは、この危険な時期に「必須アミノ酸(EAAs)」を補うことで、筋肉を守るだけでなく、さらに脂肪燃焼を加速させられるのではないかと考えたのです。

研究の対象者と背景
この研究はイタリアのナポリ大学病院などで行われ、以下の人々が参加しました。
対象
25歳から36歳の若い女性、計68名。
健康状態
BMI 30以上の「肥満1度」に該当し、すでに45日間の厳しいVLEKTを終えたばかりの人々です。

日本人の私たちが注意すべき点
欧米の基準ではBMI 30以上が肥満ですが、日本ではBMI 25以上で肥満とされ、生活習慣病のリスクが高まります。
この研究の対象者はイタリア人ですが、「アミノ酸が筋肉の合成を助け、細胞の質を高める」という生理反応は人種を問わず共通しているため、私たちが食事を戻す際の指針として非常に価値があります。
研究の手法と分析の概要
研究のデザインは「レトロスペクティブ(回顧的)研究」で、厳格な管理のもとで進められました。
段階的な食事療法(KeNuTプロトコル)
全員が1日800kcal以下のVLEKTを45日間行い、その後の40日間で「糖質再開フェーズ」に入りました。
糖質の再開
この時期に、おやつとして1日150gの新鮮な果物を食べ始めます。
アミノ酸の補給
半数の34名は、1日2回(計8g)、空腹時に必須アミノ酸(EAAs)サプリメントを摂取しました。
評価
高精度の体組成計(BIA)や握力テスト、炎症マーカー(hs-CRP)の変化を統計学的に分析しました。

【補足:各種用語】
VLEKT(超低エネルギーケトン療法)
従来の「VLCKD(超低カロリーケトジェニックダイエット)」の新しい名称で、1日800kcal以下という極めて低いエネルギーと極低糖質を組み合わせた、医学的な栄養療法のことです。
BIA(生体電気インピーダンス法)
体に微弱な電流を流し、筋肉や脂肪、水分のバランスを測定する手法です。
位相角(Phase Angle)
細胞膜の強さや健康状態を示す指標で、高いほど炎症が少なく若々しい細胞であることを意味します。
身体細胞量(BCM)
脂肪を除いた、実際にエネルギーを燃焼させる活性の高い細胞の総量です。
研究結果
アミノ酸をわずか8g足しただけで、結果には驚くほどの差が現れました。
脂肪燃焼が加速し、筋肉の質が向上!
アミノ酸を摂取したグループは、摂らなかったグループに比べて以下の点で優れた結果を示しました。
体重減少量
アミノ酸群は7.27%減(非摂取群は3.63%)。
脂肪量の減少
アミノ酸群は18.70%減(非摂取群は9.25%減)と、約2倍の効率でした。
筋力(握力)
アミノ酸群は11.3%向上し、非摂取群の6.81%を大きく上回りました。
炎症値(hs-CRP)
アミノ酸群は52.61%も炎症が低下しました。

細胞レベルでの劇的な変化
体組成計の分析では、アミノ酸補給群で「身体細胞量(BCM)」や「位相角(PhA)」が有意に向上しました。
これは、アミノ酸が筋肉細胞を元気にするだけでなく、細胞内に適切に水分を引き込み、細胞をパンパンに潤った「活力ある状態」にしたことを示しています。

変化がなかった指標とその意味
面白いことに、「筋肉(骨格筋)の絶対的な重さ(kg)」そのものは、両グループで大きな差はありませんでした。
しかし、アミノ酸群では全体重に占める「筋肉の割合(%)」が大幅に向上しており、これは「脂肪だけを狙い撃ちして落とし、中身の詰まった質の高い筋肉に入れ替わった」ことを意味しています。
研究の結論
この研究の核心は、糖質制限を終える「移行期」こそが、アミノ酸補給の最も重要なタイミングであるということです。
アミノ酸(特にロイシン)は筋肉の合成スイッチを入れるだけでなく、細胞内の環境を整えて炎症を抑える連鎖反応を引き起こします。
これにより、糖質を再開した際に起こりがちな代謝の乱れを抑え、ダイエットの効果を最大限に引き延ばすことが可能になるのです。

礼次郎の考察とまとめ
論文著者らの考察
著者は、この必須アミノ酸の効果の秘密は「吸収の速さ」と「浸透圧の変化」にあると考えています。
著者の考えるメカニズム
フリーフォームの強み
サプリメントのアミノ酸は、食べ物よりも素早く筋肉に届き、強力な合成シグナル(mTOR)を起動させます。
細胞の潤いサイクル
アミノ酸が細胞内に水を引き込み、その潤いがさらにタンパク質の分解を防ぐという「ポジティブな好循環」が生まれています。
限界と展望
今回は若い女性が対象でしたが、男性や高齢者でも同様の効果が見られるか、さらなる大規模調査が期待されています。

日常生活へのアドバイス
リバウンドを防ぎ、さらに体を引き締めるための実践ヒントです。
「戻し」の時期にEAAを導入する
糖質制限を終えて、果物やご飯を増やし始める時こそがサプリメントの使い時です。
1日8gを目安に摂りましょう。
空腹時を狙って飲む
食事の直後ではなく、午前10時や午後3時など、胃が空っぽの時に飲むのが吸収を早めるコツです。
果物は「生」で少しずつ
糖質の再開は、ジュースやドライフルーツではなく、生の果物から。
研究のように1日150g程度(りんご半分〜1個程度)から始めましょう。
リバウンドを怖がりすぎない
正しい知識とアミノ酸という武器があれば、糖質は敵ではありません。
むしろ細胞を潤し、炎症を下げる味方になります。

「痩せた後こそが本当の戦い」と言われますが、この論文はアミノ酸という非常に心強い味方を教えてくれました。
糖質制限をやりっぱなしにせず、最後の一歩まで科学の力を借りることで、あなたの理想の体は一生モノの財産になるはずですよ。
締めのひとこと
「あなたの頑張りを、「リバウンド」という過去にしないための秘策がここにあります。」

以上、最後まで読んでいただきありがとうございました!
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記事の内容は、筆者自身が論文を読み解き、わかりやすく要約・執筆しています。
免責事項
本記事でご紹介した内容は、あくまで特定の査読済み医学論文の科学的知見を解説することのみを目的としており、筆者(Dr.礼次郎)個人の、診療上の推奨や個人的な意見ではありません。
特定の治療方法、治療薬、生活スタイル、食品などを批判する意図や、推奨する意図は一切ございません。
本記事は、医師による診断や個別の医療アドバイスに代わるものではありません。
実際の治療方針や服薬については、必ず主治医にご相談ください。
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