フライドポテトは要注意!?ジャガイモの食べ方と糖尿病リスクの意外な関係

代替テキスト(Altテキスト) フライドポテトと玄米・オートミール・蒸しじゃがいもを対比した、炭水化物の質の違いを示す医療系イラスト

結論「フライドポテトの摂取は糖尿病リスクを有意に高める一方で、蒸す・焼く・茹でるといった調理法のジャガイモはリスクと直接関連していませんでした。」

この記事はこんな方におすすめ

 ✅ジャガイモは野菜だから体に良いと信じている方
 ✅フライドポテトがつい止まらなくなってしまう方
 ✅糖尿病を予防するために、白米以外の主食を探している方
 ✅最新の医学的根拠に基づいた「賢い食事の選び方」を知りたい方

時間のない方・結論だけサクッと知りたい方へ

🔴疑問:ジャガイモを食べると糖尿病になりやすくなるって本当なの?

🟡結果:週に3回フライドポテトを食べるごとに糖尿病リスクが20%上昇しますが、茹でたり焼いたりしたジャガイモはリスクを上げませんでした。また、ジャガイモを全粒穀物に置き換えるとリスクが下がります。

🟢教訓:ポテトを食べるなら揚げたものではなく、茹でる・焼くなどの調理法を選びましょう。さらに、付け合わせをポテトから玄米や全粒粉パンなどの全粒穀物に変えるのがベストです。

🔵対象:米国で30年以上追跡された約20万人の医療従事者が対象です。食文化の違いはありますが、炭水化物の質と代謝の仕組みは共通しており、日本人にも非常に参考になる信頼性の高いデータです。

※本記事内の画像は主にChat GPTおよびGeminiを用いて、すべてAIで生成しております。
すべてイメージ画像であり、本文の内容を正確に表したものではありません。
あらかじめご了承ください。

はじめに

皆さん、こんにちは!

ジャガイモって美味しいですよね!

ハンバーガーショップでサイドメニューのフライドポテトの誘惑に打ち勝てる人は本当に意思の強い人だと思います。

揚げたてのポテトの香りには、両手を挙げて降参せざるを得ません。

ジャガイモの主成分は炭水化物ですが、野菜の一種だし、少しくらいいいだろうという意見もありますが、本当のところどうなんでしょうか。

本日ご紹介するのは、そんな私たちの食生活に深く関わる「ジャガイモと糖尿病の関係」を、30年以上という驚くべき期間にわたって調査した研究です。

イギリスの非常に権威ある医学雑誌『BMJ』に掲載されたこの論文は、単に「ジャガイモが悪い」と決めつけるのではなく、調理法や「食べかえ」の重要性を教えてくれます。

今回は、この大規模な研究の内容から、私たちが明日からどうジャガイモと付き合っていくべきかを一緒に読み解いていきましょう。

noteで簡略版も公開しています↓↓↓

フライドポテトは要注意!?ジャガイモの食べ方と糖尿病リスクの意外な関係|Dr.礼次郎
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自己紹介

こんにちは! 某県の大規模病院で外科医として約20年の経験を持つ「医学論文ハンター・Dr.礼次郎」です。

海外の権威ある医学雑誌に掲載された論文を一編ずつ読み解いた、

生の「一次情報」をもとに、医学に詳しくない方にもわかりやすく解説しています。

日々、皆さんに信頼できる医療情報をお届けします!

※本記事は、PubMed掲載の査読付き論文をもとに、現役医師が一次情報をわかりやすく解説しています。
以下に出典を明示し、信頼性の高い医療情報をお届けします。

今回読んだ論文

“”Total and specific potato intake and risk of type 2 diabetes: results from three US cohort studies and a substitution meta-analysis of prospective cohorts””

(全ジャガイモ摂取量および調理法別摂取量と2型糖尿病リスク:米国における3つのコホート研究および前向きコホートの代替メタ解析の結果)

Seyed Mohammad Mousavi, Xiao Gu, Fumiaki Imamura, et al.

BMJ. 2025 Aug 6:390:e082121. doi: 10.1136/bmj-2024-082121.

PMID: 40769531 DOI: 10.1136/bmj-2024-082121
掲載雑誌:BMJ (British Medical Journal)【イギリス IF 42.7(2024)】 2025年より

研究の要旨(Abstract)

研究目的

ジャガイモの総摂取量および調理法別の摂取量と2型糖尿病リスクの関連を解明し、他の炭水化物源との置き換え効果を検証することです。

研究方法

米国の3つの大規模コホート(NHS、NHSII、HPFS)に参加した糖尿病のない男女20万5,107人を対象に、最長30年以上の追跡調査を行いました。

研究結果

フライドポテトはリスクを有意に高めますが、茹で・焼き・マッシュポテトは関連がなく、全粒穀物への置き換えがリスクを最も下げることが分かりました。

結論

糖尿病リスクはジャガイモそのものよりも、調理法や何を代わりに食べるかに依存しており、全粒穀物の推奨を支持する結果となりました。

考察

ジャガイモは高GI食品であり、大量摂取は血糖値の急上昇を招く可能性がありますが、調理法や他の食品とのバランスが重要であると指摘されています。

研究の目的

なぜ、世界中で愛されているジャガイモが、これほどまでに研究の対象となるのでしょうか。

ジャガイモは世界で3番目に多く消費されている食用作物であり、ビタミンCやカリウムなどの栄養素も含んでいます。

しかし、一方でデンプン含有量が多く、血糖値を上げやすい(高GI)という側面も持っています。

これまでの研究では、糖尿病リスクを高めるという報告もあれば、関連がないという報告もあり、決着がついていませんでした。

そこで今回の研究は、調理法(揚げる、焼く、茹でるなど)によってリスクがどう変わるのか、そして「ポテトの代わりに別のものを食べた場合、リスクはどう変化するのか」という、より実践的な疑問に答えるために行われました。

研究の対象者と背景

この研究の信頼性は、その圧倒的な対象人数と調査期間に支えられています。

対象となった20万人の医療従事者

調査の対象となったのは、米国の3つの主要な研究に参加した男女合計20万5,107人です。 

看護師健康調査(NHS)

1984年から2020年まで

 看護師健康調査II(NHSII)

1991年から2021年まで

医療従事者追跡調査(HPFS)

1986年から2018年まで

これらの参加者は、2〜4年ごとに食事内容やライフスタイル、病気の診断について詳細な回答を続けました。

日本人への当てはめについての注意点

今回の対象者の90%以上は欧州系(白人)であり、医療従事者という健康意識が比較的高いグループです。

欧米人と日本人では、ジャガイモの摂取量そのものや、遺伝的な糖尿病のなりやすさに違いがあるため、結果をそのまま日本人に当てはめるには注意が必要です。

しかし、高GI食品が代謝に与える影響という生物学的なメカニズムは共通しているため、非常に重要な示唆を与えてくれます。

研究の手法と分析の概要

長期にわたる食事の変化を正確に捉えるため、分析には高度な工夫が凝らされています。

この研究の最大の特徴は、開始時の一回きりの調査ではなく、数十年間にわたって繰り返し行われた食事アンケートの「累積平均」を用いている点にあります。

これにより、一時的な食事の変化による誤差を最小限に抑え、長年の食習慣が糖尿病リスクにどう影響するかをより正確に評価できました。

分析では、

年齢
喫煙
運動
肥満度(BMI)
家族歴
そして他の食品(赤身肉や砂糖入り飲料など)

の影響を統計的に調整し、純粋にジャガイモの影響だけを抽出しています。

さらに、ジャガイモを「全粒穀物」や「白米」に置き換えたと仮定した場合のリスク変化を算出する「代替分析」も行われました。

【補足:各種用語】

 ハザード比

ある要因(ポテト摂取など)を持つグループが、持たないグループに比べて、どれくらい病気になりやすいかを示す数値です。1.0より大きければリスク増、小さければリスク減を意味します。

 GI(グリセミック・インデックス)

食品を食べた後の血糖値の上がりやすさを示す指標。数値が高いほど、血糖値が急激に上がりやすいとされます。

研究結果

衝撃の事実!「揚げる」か「茹でる」かでリスクが激変

今回の調査で、私たちの食卓にとって極めて重要な発見がありました。

フライドポテトのリスクは直線的に上昇する

最も注目すべきは、調理法によるリスクの明確な違いです。

フライドポテト

週に3サービング(約3皿分)増えるごとに、2型糖尿病のリスクは20%上昇しました。

総摂取量

ジャガイモ全体で見ても、週に3サービング増えるごとにリスクは5%上昇しました。

特にフライドポテトの影響は大きく、週に5回以上食べる人は、ほとんど食べない人に比べてリスクが27%も高いことが示されました。

茹で・焼き・マッシュポテトは「無実」だった?

一方で、興味深いことに、油を使わずに調理したジャガイモの結果は異なります。

茹で・焼き・マッシュポテト

これらの摂取量が増えても、統計的に有意な糖尿病リスクの上昇は見られませんでした。

ポテトチップス

今回の主要な分析では、意外にも糖尿病リスクとの間に明確な関連は認められませんでした。

この結果をどう捉えるべきか

この結果は、「ジャガイモそのものが悪」なのではなく、「油で揚げる」という調理過程で生じる変化や、一緒に摂取する脂肪分、さらにはフライドポテトを好む人のライフスタイル全体がリスクに関わっている可能性を示唆しています

研究の結論

この研究の核心は、ジャガイモの摂取が糖尿病に与える影響は、調理法と、「その代わりに何を食べるか」によって決まるということです。

単にポテトを減らすだけでなく、それを「全粒穀物(玄米、全粒粉パン、オートミールなど)」に置き換えることで、糖尿病リスクを大幅に下げられることが証明されました。

一方で、ポテトを「白米」に置き換えた場合には逆にリスクが高まるという結果も出ており、炭水化物の「質」の選択が重要であることを科学的に裏付けています。

礼次郎の考察とまとめ

論文著者らの考察

著者らは、フライドポテトのリスクが高い理由として、高GIであることに加え、高温調理によって生成される有害物質(アクリルアミドなど)や、使用される油の質が影響している可能性を指摘しています。

また、ジャガイモは満腹感を得やすい食品ではありますが、白米などのさらにリスクの高い炭水化物と比較した場合には、むしろ茹でたジャガイモの方がマシであるという興味深い視点も示しています。

日常生活へのアドバイス

この研究から学べる、明日から実践できる具体的なヒントは以下の通りです。

 「フライドポテト」は週1回以下に

週3回以上でリスクが顕著に上がるため、嗜好品として回数を決めましょう。

 調理は「茹でる・焼く・蒸す」を基本に

同じジャガイモを食べるなら、油を使わない方法を選べばリスクは抑えられます。

 最高の「食べかえ」は全粒穀物

付け合わせのポテトを、玄米や全粒粉パンに変えるだけで、リスクを8〜19%も下げられます。

 「白米への置き換え」は避ける

ジャガイモを減らして白米を増やすのは、糖尿病予防の観点からは逆効果になりかねません。

「ポテト=悪」と決めつけるのではなく、調理法次第で味方にできるというのは、ジャガイモ好きには朗報ですね。

ただし、フライドポテトの誘惑には科学的な根拠を持って「たまのご褒美」として付き合うのが、健康を長く保つ秘訣と言えそうです。

締めのひとこと

何を食べるかという選択の積み重ねが、十年後のあなたを作ります

以上、最後まで読んでいただきありがとうございました!

もし本記事が参考になったら、他の記事もぜひのぞいてみてください。

これからも皆さまの知的好奇心を満足させられる情報をお届けできるよう努力していきます。

本ブログでは、Pubmed医中誌Clinical Keyヒポクラm3日経メディカルケアネットなどの信頼性ある医療情報サイトを参考に、論文の検索・選定を行っています。
記事の内容は、筆者自身が論文を読み解き、わかりやすく要約・執筆しています。

画像は主にChat GPT・Geminiを使用しAIで作成しております。

あくまでも、すべてイメージ画像です。

本文の内容を正確に表した画像ではありませんのでご注意ください。

免責事項

本記事でご紹介した内容は、あくまで特定の査読済み医学論文の科学的知見を解説することのみを目的としており、筆者(Dr.礼次郎)個人の、診療上の推奨や個人的な意見ではありません。

特定の治療方法、治療薬、生活スタイル、食品などを批判する意図や、推奨する意図は一切ございません。

本記事は、医師による診断や個別の医療アドバイスに代わるものではありません。

実際の治療方針や服薬については、必ず主治医にご相談ください。

読者の皆様は、記事の内容をご自身の責任において吟味し、適切に判断してご利用ください。

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