
結論「牛肉と卵でやせる男性、リンゴとナッツでやせる女性──性別で痩せ食材が違うことが最新研究で判明!」
この記事はこんな方におすすめ
✅ 性別に合わせたダイエット法に興味がある方
✅ 食材選びでダイエット効果を高めたい方
✅ なかなか体重が減らずに悩んでいる方
✅ 科学的に裏付けのあるダイエット情報を求めている方

はじめに
皆さん、こんにちは!
いきなりですが、日々の体重管理にお悩みはありませんか?
私は年齢を重ねるごとに痩せにくくなり、お腹の“浮き輪”が年々立派になってきて焦っています😓
「同じものを食べているのに、夫はスルスル痩せて、私は全然変わらない…」
「ダイエット情報は山ほどあるけれど、自分に合っているのか分からない…」
そんなふうに感じたことはありませんか?私は日々感じております(笑)
実は、「性別によって痩せやすい食べ物や食事法は違う」 ということが、最新の大規模研究で明らかになりました。
この記事では、2024年発表のイスラエル発・最新論文をもとに、「男性・女性、それぞれに合った食材と食べ方」のヒントをご紹介します。
あなたにぴったりのダイエット法を見つける参考に、ぜひ最後までご覧ください。
自己紹介
こんにちは! 某県の大規模病院で外科医として約20年の経験を持つ「医学論文ハンター・Dr.礼次郎」です。
海外の権威ある医学雑誌に掲載された論文を一編ずつ読み解いた、
生の「一次情報」をもとに、医学に詳しくない方にもわかりやすく解説しています。
日々、皆さんに信頼できる医療情報をお届けします!

今回読んだ論文
“”Sex-specific dietary habits and their association with weight change in healthy adults””
(性別による食習慣の違いと健康な成人の体重変化との関連性)
BMC Med. 2024 Nov 6;22(1):512. doi: 10.1186/s12916-024-03730-3.
PMID: 39501340 DOI: 10.1186/s12916-024-03730-3
掲載雑誌:BMC・メディシン 【イギリス】 2024年10月より
研究はどんな人を対象にしたのか?
今回の研究は以下の方々を対象に行われました:
✅ イスラエルに住む健康な成人8,548名(女性53.1%、男性46.9%)
✅ 年齢:40〜70歳
✅ 10Kコホートという大規模健康調査の参加者
✅ 専用アプリを使用し、リアルタイムで詳細な食事内容を記録
✅ 多民族国家イスラエルの中でも、比較的「健康意識が高い層」が中心

※なお、日本人(東アジア系)とは遺伝的・体質的な違いがあることも理解したうえで参考にしてください。
どんな食べ物が体重変化に影響していたの?
今回の研究のなかでも、特に注目すべきなのが Figure 4(図4) に示された結果です。
この図では、「特定の食べ物が、どれだけ体重の増減に影響しているか」 が一目でわかるようになっています。

Sex-specific dietary habits and their association with weight change in healthy adults - BMC MedicineBackground Dietary intake plays a pivotal role in the prevalence and management of obesity. While women and men exhibit ...
縦軸は?
👉 「食べ物の種類」が並んでいます。
たとえば、卵・牛肉・リンゴ・カシューナッツ・白ごはん・パン・ピザなど。
それぞれの食べ物を、1日1回(1人前相当:1ポーション) 増やしたら、体重がどう変わるのかを比べています。
横軸は?
👉 「その食べ物を増やした時の、体重の変化率(%)」を表しています。
簡単にいうと:
左側(マイナス方向) → 食べると体重が減りやすい
右側(プラス方向) → 食べると体重が増えやすい
というふうに読めます。
研究でわかった「性別による痩せやすい食材」とは?
今回の研究では、男女それぞれで「体重減少と有意に関連する食材」が明確に示されました。
さらに、1日あたりどの程度の量で効果が見られたのか も具体的に報告されています。
男性に効果的だった食材
✅ 卵 → 1日1個(ふつうの卵1個、約80 kcal)
→ 約1.2%体重減少
✅ 牛肉 → 1日1人前(焼肉用・ステーキ用 約100〜150g=約265 kcal)
→ 約1.5%体重減少

意外に思われるかもしれませんが、男性の場合は「動物性たんぱく質」の摂取が、体重減少と有意に関連していました。
特に 卵や牛肉といった食材の適度な摂取がプラスに働いていたのが興味深いポイントです。
逆に体重を増加させた食材もあります:
✅ 白ごはん → 1日1杯(茶碗1杯 約150g=約220 kcal)
→ 約2.5%体重増加
なんてこったですね……(笑)
焼肉屋さんで脂身たっぷりのカルビとライスや牛丼は、体重増加一直線。
男はだまって“ローストビーフ🍖”で攻めるのがよさそうです。🌝
女性に効果的だった食材
✅ リンゴ →1個(約80 kcal)/日の摂取
→ 体重1.2%減少と関連
✅ カシューナッツ →ひとつかみ(約250 kcal)/日の摂取
→ 体重3.4%減少と関連

加えて、女性では「総エネルギー摂取量そのものの減少」も重要な要素でした。
✅ 総カロリー摂取量の減少 →1日あたり平均 -206 kcal 減少したグループ
→ 5%以上の体重減少を達成
女性は「カロリー量の意識」に加え、リンゴやナッツなど「植物性の脂質や食物繊維を含む食材」の効果が特に顕著だったことが分かります。
同じく体重を増加させた食材は
✅ ピザ → 1枚(市販の1切れ=約300 kcal)
→ 体重増加
✅ 白ごはん → 1杯(茶碗1杯 約150g=約220 kcal)
→ 体重増加
ピザはともかく、白米がぁぁぁぁ……。
なぜ男女で効果的な食材が違うの?【考察】
論文では、ホルモンや代謝の違いが背景にある可能性が示唆されています。
男性は筋肉量が多く、タンパク質の利用効率が高いため → 動物性たんぱく質が有効
女性は脂質代謝やホルモンバランスの影響 → 植物性脂質やカロリー制限がより効果的
私見となりますが、
✅ 日本人女性は油脂の摂取量が欧米より低い傾向があるため、ナッツ類摂取は特に有効な選択肢になるかもしれません。
✅ 日本人男性は赤身肉文化が欧米ほど強くないため、牛肉よりも 魚や卵を活用する方が現実的 かもしれません。
【筆者の考察】日本人の場合に気をつけたいこと
今回の研究対象である イスラエルの食文化 は、「地中海食+中東食」の影響が強いことが特徴です。
一方で 日本は「米・魚中心の和食文化」 が根付いているため、そのまま同じ食事法を取り入れるだけでは必ずしも同様の結果になるとは限りません。
日本人が取り入れる際に気をつけたいポイント を以下にまとめます:
✅ 卵・ナッツ・果物(リンゴ) は日本の食文化でも比較的取り入れやすく、実践しやすい選択肢です。
✅ 赤身肉(牛肉) は日本の食習慣では頻度が少なめ。魚や鶏肉 を代用として活用することで、同様に良い結果が期待できる可能性があります。
✅ 女性の場合は「ナッツ+果物+カロリー意識」 が非常に相性が良く、日本でも無理なく取り入れやすい組み合わせです。
✅ 全体的に、和食の利点(魚・野菜中心)を活かしつつ、ナッツや果物の摂取を意識的に増やすとバランスがとりやすいでしょう。

まとめ:あなたの性別に合わせた食材選びを意識してみよう
ダイエットは「カロリー制限」だけが全てではありません。
今回の研究でも、性別ごとの食材選びが重要なカギであることが示されました。
ぜひ、あなたの性別に合わせた「賢い食材選び」で、より楽しく・健康的なダイエットを目指してみませんか?
締めのひとこと
「自分の体と性別に合った食べ方こそ、続けられるダイエットの近道。食材選びを少し見直すだけでも、きっと体は応えてくれますよ。」

以上、最後まで読んでいただきありがとうございました!
もし本記事が参考になったら、他の記事もぜひのぞいてみてください。
これからも皆さまの知的好奇心を満足させられる情報をお届けできるよう努力していきます。
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